中国問題児の検索サービス終了
中国検索最大手百度(バイドゥ)の日本法人が検索サービスを停止した模様。いつ停止したのかはわからないのだが、百度本体の日本語検索エンジン精度もかなりひどかったので、サービス停止は時間の問題だった。
トラブルだけを残した百度ジャパン
この百度は、中国の検索最大手という実績を引っさげて日本にやってきた。2007年に市場参入する前から実は騒動を引き起こしている。
Baiduspiderとは中国の検索エンジン「百度(baidu)」のWebページ収集ロボット(クローラ)の名称だが、 総じてウェブマスターからの評判は悪い。実際、私自身も運営するサイトでは Baiduspider を弾いている。要は、クロール頻度が高くサーバに多大な負荷をかけてしまうことが問題なのだ。
このクローラ問題のあとには、百度のIME(日本語入力ソフト)が勝手にユーザ情報を送信していることがわかり騒動を起こしている。この時、官公庁でもこの百度IMEを使っていることがわかり大問題になった。
中国の検索大手「百度(バイドゥ)」が提供する日本語入力ソフト「Baidu IME」が、パソコンで入力したほぼ全ての文字情報を、利用者に無断で外部送信していたことがわかった。百度がスマートフォン向けに提供している日本語入力ソフト「Simeji(シメジ)」も、情報送信を行っていた。パソコン固有のIDや、利用しているソフトの名前なども送信されていたという。
中国製のソフトを利用すること自体セキュリティ上の重大なリスクなのだが、それを認識していない人が多かったことの証でもある。その後も、他のサーバにDoS攻撃をして騒動を起こしている。
今回は顔文字検索アプリ「みんなの顔文字辞典」等のサービスを提供する開発者のサーバーに対して、百度のIPアドレスから事実上のDoS攻撃と見なせるような不審なアクセスが行われ、開発者の方がそのあまりの酷さからTwitterを通じて公開質問状のような形で百度側に問い合わせたことから事態が明らかになりました。
ちなみに、DoS攻撃には別の形でも百度は参加している。
具体的には中国最大の検索エンジン「百度(バイドゥ)」宛に送られたアクセスが途中で遮られ、標的である米国サイト(GitHubなど)に向けて送られたのだ(百度はこの件への関与を否定した上で、再発防止を”決意している”と発表した)
検索サービスの終了についてお知らせなし
そんな百度ジャパンのサイトを見ると、検索エンジン窓が消えて固定ページのお知らせしかない。
中国国内の検索エンジンは、事実上百度のみである。当然だが、政府や中国共産党と一緒に情報統制や言論抑圧に加担している。そんな百度が、トップサイトに「最も平等かつ便利な情報を(中略)提供いたします」というのは、吉本興業バリの悪い冗談にしか見えない。
皆さんの個人情報を守るためにも、百度日本の息の根を止めるためにもSimejiを使っているなら、更新をやめることをおすすめしたい。
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