パソコンが開けない日々
朝夕めっきり寒くなり苦手な季節がやってきた。亜熱帯や熱帯の広州や深圳を除けば、朝夕が苦手という人も多いハズ。
私は昔から寒いのに弱く、冷え性持ち。そのせいか、この時期になると風邪やインフルエンザにかかることが多い。ここ数年は加齢のせいか気温の変化についていけず、風邪に加えて急性腸炎を併発するパターンが多く週単位でダウンしてしまう。
それでも以前は、暖房のよく効いた(むしろ暑い)社内で、時間をかき集めてブログの更新をしていた。ただ、ここ2ヶ月ほど仕事量が増えたため、それもままならない状況が続いている。
家に戻れば、子供がパソコンを嬉々として破壊しに来るので、ブログシステムにログインもできない日々が続いている。
画面が動いて光ればいいのか?と思い、子供の注意をそらすために小米の平板电脑4をプレゼント。喜んで遊ぶ(叩くとか投げるとか…)のだが、私がパソコンを使い始めると、効果がなくなる。
どうやら、親が使っているものを同じように使ってみたいようだ。ムムム…。
海外で働いて変わったコト
仕事量が増えたと言ったが、勤怠管理システムからデータ取ると月の労働時間は170時間超えない。残業に至っては、ほぼゼロ。中国や台湾で仕事して以来、残業が皆無になった。
海外で働いてから変わったことの1つだ。
業務を時間内に終わらせるため、効率を向上させたり、経験則で無理とわかる分量については、顧客に時期をずらすお願いをしたり、別部隊に振る術を身に着けたのも、やはり海外がキッカケである。
海外で働くと、日本のような団体責任から個人責任になるので、火だるまをどうやって避けるか?を考え続けた結果だ。
日本にずっといたら、こういった変化はなかっただろうと考えると、ゾッとする。
海外に出たくない人たち
そういう回避策を身に着けたのに、なぜ仕事が増えたのか?と思うかもしれない。
単純な話で、仕事量(担当エリア)が増えたためである。
今まで見ていたエリアに加えて、東南アジアを見るハメになったのだ。もともとこのエリアを担当していたエンジニアがいたのだが、時代錯誤した日式の人事制度に嫌気が差して辞めてしまった。顧客も代理店もいるので店じまいはできず、『日中英+海外勤務+エンジニア』で私に白羽の矢が立ったとのこと。
ただ、いくら東南アジアは華僑が多いとは言っても、中国除けばビジネスの基本は英語。バイリンガルのエンジニアなら社内にもたくさんいるだろう?と思うのだが、よくよく聞くと他にも理由があるようだ。
複数人から聞いてみると大きく2つ。
1つは、そもそも海外に行きたくないというもの。1~2週間単位で海外に行くのはちょっと…というわけだ。
産能大が去年行った調査では、約7割の人が海外で働きたたくないらしい。
海外で働いてみたいかどうかを尋ねたところ、「働きたくない」とする回答が60.4%(前回比-3.3ポイント)で過去2番目に高い数値となりました。留学経験が無い層は、70.0%が「海外で働いてみたいとは思わない」と回答しています。
でも、それでも3割いるじゃん?となる。そこで、同僚にやんわり聞くと、アメリカやヨーロッパなら行きたいが、東南アジアは御免こうむるということらしい。調査の「国・地域によっては働きたい」に当たらない国というわけである。
日系企業も多いタイやインドネシア、マレーシアも活気があって面白いと思うのだが、心象がよろしくないようで彼らの選択肢に入ってこないわけだ。モッタイナイ。
英語という心の壁
もう1つは語学の問題。英語コワイである。
私の英語も中国語も基本独学。発音と文法がガタガタだと怖いのを身にしみているので、この2つは外教探して勉強したが、それ以外は教科書レベルである。それでも、日中英できる人とラベリングされた上、仕事をじゃんじゃか振ってくる。TOEIC800点レベルなのに…だ。
少なくとも義務教育と高等教育を受けていれば、英語を6年間勉強している。大学含めれば8年近くだ。それでも、スマートに話せないという心の壁を作ってみんな話さないのだ。
ダメもとでお願いするとちゃんとやり取りできるのに、みんな逃げてしまう。今ではあまり見かけなくなったが、英語がまったく通じない中国のイミグレよりもよっぽど高スキルなのに、である。モッタイナイ。
恥をかきたくないとか、完璧主義という心理作用もあるかもしれない。つまり、リスクと捉えてしまう。この点、中国人はどんだけ文法がガタガタでも、一生懸命話そうとする。
海外で働きたいと思っても国外に出づらい中国人に比べれば、日本人は世界指折りのパスポート(Global Passport Power Rank 2018)を持っている。持っているのにやらない人たちを、モッタイナイと思うのだが、いかがだろうか。
コメント