中国は東アジアと日本の救世主?

海外よもやま話
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経済力を着実につけつつある中国。GDPは日本を超えて、世界第2位となり、経済成長率は以前ほどではないが7%をキープしている。統計はかなり眉唾ではあるが、対外交渉が強気になり、海外派兵に本腰を入れてきているのは、その証拠。そんな中国は、もしかすると東アジアと日本の救世主かもしれないというお話。

中国は救世主?

大航海時代と聞くと、華々しく聞こえる。ただ、被植民地になった人々から言えば、ヨーロッパ列強による大侵略時代になる。当初は、スペインとポルトガルによる競争だったが、その後産業革命で成功したイギリスとフランスによる大侵略へと続いていく。北米、南米、アフリカにつづいてアジアが大侵略に飲まれるのは18世紀末から。

中国は救世主?

日本が太平洋戦争に突入する直前には、タイと日本、中国を除くとほとんどが直民地だった。インドでアヘンを作って中国に送りつけるなど、ヨーロッパのやりたい放題だった。それだけでも、東アジアの近代史はふんだり蹴ったりなのだが、これはイギリスやフランスが没落した現代史でも主人公がアメリカになって続く。

そもそも、東アジアや中東で起きている紛争のほとんどは、欧米が引き起こしていると言ってもいい。日本が太平洋戦争に突入したのは規制化+ハル・ノートで日本を追い詰めたアメリカ。最後には、核兵器を使って謝罪なし。中東に自国の都合で国境をイギリスとフランスが勝手に引いて民族問題を引き起こし、二枚舌外交でイスラエル問題は解決の糸口が見えない。朝鮮戦争やベトナム戦争、カンボジアの内戦もアメリカが横槍を入れて現地政府がぐらついたあと泥沼化している。アフガニスタンでは、過激派を自分で作っておいて国内がグチャグチャになったあと、自分に矛先が来たので徹底的に叩き潰している。

中国は救世主?

直接の介入ではなくても大なり小なりある。日本の産業が復興し努力して儲かり始めると、ジャパン・パッシングを始めて無理難題を押し付ける。日本の農業政策にも問題はあるが、疲弊にターボを掛けたのはアメリカだろう。

そんな日本やアジアの国々の歴史をよく研究している中国。ここ最近の政策はよく考えていると感心する。もともと、半占領下にあった南沙諸島をクリミア問題でアメリカが介入できないことを見ると、大規模な建設を始めたり、IT分野で独占状態にあり情報が筒抜けになっているのを察知すると、銀行業を中心にITの国産化と技術の開示を義務付ける(これはもっともその後回避されたが…)などなど。アジアでアメリカやヨーロッパ、ロシアなどに真っ向から対抗できないアジアの現代史において、それを成し遂げているという意味では賞賛に値するのではないだろうか?そんな中国がアジア各地に華僑を通じて影響力を伸ばしていること自体は、完全否定されるものではない。

日本はアメリカの52番目の州な上、中国共産党が独裁のために反日を利用する以上、中国に傾くことはできない。ただ、パッとしない経済や社会に刺激を中国が与え(もしかすると劇薬かも知れないが…)、日本の不甲斐なさにアメリカやヨーロッパからお金なり何らかの支援をうまく引き出すことができれば、中国はある種日本の救世主になるのではないかと思う。

極めて残念なのは、日本には朝鮮・中共バンザイの左巻きの宗教人と何でもかんでも中国は嫌いという右巻きの人が多すぎて、うまく立ちまわって相手のポケットから引き出そうとする人政治家や実業家が少ないことじゃないだろうか。

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