日本人は弱い…弱すぎるッ!-小麦アレルギーという罰ゲーム

中国人(嫁)
この記事は約5分で読めます。

ここ1ヶ月ほど子供の湿疹と夫婦揃ってガチ格闘中。かなり前からわかっていた卵アレルギーだけでなく、アレルギー一家に新たな仲間たちが加わってきたためである。子供の中にある中国DNAがんばれ!な、よもやま話。

卵アレルギーからの…

以前(生後6ヶ月頃)に離乳食も始めていない子供の湿疹が治まらず、病院へ。医者のすすめもあって一部アレルギー検査をしている。

その結果、(中国嫁曰く)中国ではあまり見られない卵アレルギーが発覚。この経緯は別記事で書いている。

中国で生き残ること-日本人は弱い
日本人はなんでこんなに弱いのだ! 中国人が肉体的に強靭なのは、離乳食にそのルーツがあるようだ。大人はもちろん、乳児もすでに早くからサバイバルに放り込まれるので、強くなる。そんな中国で生き残ることの一片を垣間見たので記事化。

そんな子供が、9ヶ月を過ぎて離乳食が本格化すると、湿疹が常態化。日によって良くなることもあるが、基本治まらない。離乳食が原因かな?と私は疑うものの、日式育児マニュアルを頑なに守ろうとする嫁は、タイムスケジュールどおりに離乳食を続行。

余談だが、離乳食が重要なのは主に鉄分の補給をする必要があるためらしい。

母乳の鉄含量は低いため、離乳食から鉄をしっかり摂らなくてはなりません。とくに離乳期になっても離乳食が進まず、母乳が栄養の主体になる場合、生後9か月ぐらいになると鉄欠乏から鉄欠乏性貧血に進むことがありますので注意が必要です。

乳幼児における鉄摂取の重要性について

ただ、最近の粉ミルクは、新生児はもちろん、乳児でも使えるように成分が調整されている。主に鉄分やビタミンが配合されているのだ。そのため、医者も1歳くらいまで粉ミルクだけでもいいと言う。

しかし、前述の通り嫁は(以下略)。

そして、事件は起こった

ことの発端は、某K社が出している離乳食を調達したことだ。

嫁は離乳食を全力投球で食べさせるわけではない。卵アレルギーの件もあって、まず2~3口食べさせてみて反応を観察。その後、問題なければ食べさせていた。離乳食のレトルトパウチは複数種類あったので、これをローテーション。

そんなある日、パウチを変えて同じように反応を観察。問題ないようなので、食事を続行したところ…全身に発疹。まさに、赤子が真っ赤っ赤。どうやら試食の量が足りなかったようで、見抜けなかったのだ。

なお、嫁の名誉のために言っておくと、嫁はアレルギーを知らないわけではない。むしろ、私が以前に強度のアレルギー反応で上海ユナイテッドファミリー病院に担ぎ込まれた経験があるので理解している。

ちなみに、当時担ぎ込まれた直後の状態がこちら(グロ)。

写真は腕だけだが、全身がこんな状態。

経緯であるが、担ぎ込まれたその日、古北のスーパーで買ったエビ入り餃子を自宅で食べている。その餃子が美味しかったので、年甲斐もなく大量(と言っても半パック)食べたところコレである。

食後に、嫁が私の首元にできた真っ赤な斑点を発見。なんだこれ?と二人で首を傾げていたところ、30分もしないうちに全身転移。慌てて病院へ行くと抗アレルギー剤+塩化ナトリウム点滴に。

話を戻そう。

嫁も上述のとおり経験があったので『アレルギー反応だ!』と気づいて、病院へ。そのときのパウチがこちら。

このパウチの裏側には、厚生労働省のもと食品衛生法に基づいたアレルギー材料の有無が印刷されていてひと目でわかる。メーカのサイトにも、ていねいに記載されている。

本品に含まれるアレルゲン(特定原材料等)

乳成分・小麦・鶏肉

ハッピーレシピ たらのクリーミィドリア

以前の検査で出てた卵は、含まれていない。子供の治療中に、もしかして、鱈?それとも魚介類?と疑う。今度は範囲を広げて、検査。後日、結果を聞いてみると…

出てきました。小麦アレルギー

ギャーである。

中国DNAがんばれ!

いつも口にしている中国料理。実は、小麦だらけである。

朝、路上で売っている馒头は中華パンなので小麦だ。油条も揚げパンなので小麦。お昼に食べるラーメンも小麦。下午茶で食べる葱油饼も小麦。夜のお供である餃子、焼売、小笼包なども小麦がふんだんに使われている。南方の食事が好きな私にとっては頭痛である。

これ、なんて罰ゲーム?

と、言うわけでわが家は現在、絶賛”和食モード”。和食はダシが主役なので、小麦がほとんど使われていない。細かい話では、醤油に小麦が含まれている。ただ、味付けにごく少量使うくらいなので、いまのところ問題なさそうだ。

子供のアレルギー検査では、ほかにもゾロゾロとアレルギー反応が出ている。括弧書きは程度(レベル)。

  • 卵(強)
  • 小麦(強)
  • 猫(中)
  • 犬(中)
  • とうもろこし(弱)
  • ハウスダスト(弱)

以前、卵は中程度だったのが悪化。かくいう私もまぁまぁな感じで、以下の通り。

  • スギ(強)
  • ダニ(強)
  • ハウスダスト(強)
  • ヒノキ(中)
  • 猫(中)

ここで感のいい人はわかるかもしれないが、担ぎ込まれた原因になっているエビが含まれていない。検査がズボラだった可能性はあるが、中国メーカが作っているだけに”他の何か”が含まれていたのだろう。

そう言えば数日前に、会食で飲食したものに何かが含まれていて、15人中5人が死亡する中毒死事件が報道されている。ガクガクブルブル。

央广网重庆5月6日消息(记者吴新伟)近日,重庆璧山区一酒楼发生突发公共卫生事件,15人因饮用药酒中毒,其中5人身亡。

重庆15人饮用药酒中毒致5人死:酒内含剧毒中药

でも、同じものを食べていた嫁は無反応。さらに、アレルギー検査してみるとスギだけ。

もうね、日本人、体が弱すぎる。毒餃子食べてもケロッとできる中国DNA、子供のためにもがんばれ!である。

コメント

  1. 鳳梨de中國 より:

    フラクタルさん

    コメントありがとうございます。
    実は私も子供の頃は卵アレルギー持ちでしたが,同じように反応消えています。
    年とともに免疫力自体が落ちているので,反応がなくなってきているだけかもしれませんが…(笑)
    ちなみに,焼酎の水割りはひょっとすると氷かもしれません。私も以前ジュースを飲んだ時に(忘れもしない東方航空)腹を翌日盛大に下しました。
    あとあと考えると,ジュースに入っていた氷なんだろうなぁ…と。

  2. フラクタル より:

    いつも楽しく拝見させて頂いております。

    倅殿は出生時に卵アレルギーでしたが、今となっては何も反応は出ないので安心してます。(原則、日本スーパーでの卵で、且つ生食はさせませんが)
    但し、軽いアトピーが出るときもあって、抵抗力が弱まると飛び火などをもらってくることがあります。
    外に(皮膚に)症状があるということは、体の内部にも反応があるのかも知れないと思うと不憫だなと思います。
    アレルギーとは異なるかも知れませんが、チャイナDNA、頑張れという気持ちは同じだと感じました(^^)。
    国産の私は、上海に来て落ち着いていた花粉症が、年齢のせいか再発してきたことと、
    一度、焼酎の水割りで水当たりを起こしたことがあります(;;)。
    (ただの飲みすぎかも知れませんが。。。)
    このブログを見て、週末に嫁がエビを多めに買って、今度湯がいて食べましょうっと言っていたのが頭の中でヘビーローテーションしてます。(一抹の不安とともに)

  3. 鳳梨de中國 より:

    中国人嫁と生活していますさん

    毎度コメントありがとうございます。
    年齢が上がれば抗体ができるので問題ないという点では同感なので,あんまり心配してはいません。
    ただ,私も年齢が上がったら昔はなかった花粉症が発症したり,記事にもあるように妙な発疹がでたりしています。
    子供については,義両親のところへ2年くらいおいたらどうだろう?という話は私もしてたりします。
    でも,年間20万人が疾走する中国の田舎は絶対不可と嫁に却下されてますが(笑)

  4. 中国人嫁と生活しています(^^) より:

    私も子供の頃は卵、牛乳アレルギ-で乳製品は一斉駄目でした。身体中に水疱が発疹してヤバイ状態になっていたのですが。ロ-ティ-ンになる頃には発症しなくなりました。現在はマンゴ-(漆系植物)とエビ系が駄目で大変な事になります。

    さて、我が娘はとういうと、どうやら中華DNAが勝ったのか全く症状はありません。卵、牛乳、えび、カニ類は大好きでアレルギ-と無縁です。以前、目黒寄生虫館の館長がお書きに「嗤う寄生虫」に蟯虫等の人間が最終宿主となる寄生虫に罹患するアレルギ-抗体ができるのではと書いてありました。ただ、日本では衛生学の見地から中々受け入れられないだろうともありました。もし、娘がアレルギ-であれば罹患させて除虫しようかなと考えていました。幸いそんな冒険はしなくて済みましたが…この方法が有効なら自分を被験者で実験しても良いですね…今、思いつきました。ちなみに寄生虫は最終宿主の生命を奪うことはありません(^^)

タイトルとURLをコピーしました