独自の進化を遂げる中国ミスド

中国
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キテレツドーナッツの大百科

独自の進化を遂げる中国ミスド

中国は西側諸国から切り離されて、独自の進化を遂げているのは周知の通り。ドーナッツもまた同じで、中国独自で歩んでいるのだが、それはどうよ?というお話。

ミスドと中国

日本国内でミスタードーナツは馴染みのある名前なので、日本のお店のように思える。ちなみに、発祥地アメリカなのだが、本家はかなり前にダンキンドーナツに買収されて消滅している。日本のミスドは、清掃用具のリースで有名なダスキンが独自に発展させてきた。

そのダスキンは、台湾にミスドを出店する時に、コングロマリットで有名な統一集団と手を組んだ。統一集団版ミスドは、現地で流行っていて(人口2,000万人の国に60店舗強)、中国に進出してきた時も同じ統一集団と上陸している。

株式会社ダスキン(本社/大阪府吹田市 社長/伊東英幸)が運営するミスタードーナツでは、このほど上海における事業拡大を目的に、台湾に本社を置く流通小売企業グループの統一超商(本社/台湾・台北市 社長/徐 重仁)と合弁契約の合意に至りました。

ミスタードーナツ、上海での事業拡大を目的に統一超商と合弁契約 | 株式会社ダスキン

中国のミスドは、日本のそれに近いものの、限りなくローカルフードに近いミスドなのだ。

ミスドVS中国

台湾での成功を糧に当初はかなり強気の目標を立てていたミスド。ニュースリリースでも、5年間で60店舗強を展開するとしていた。

この合弁契約により、2009年度から5ヶ年の事業計画で2013年度には、上海市を中心とした地域で66店舗を展開し、売上高54億87百万円を目指します。

実際には思うように展開ができなかったようで、2016年現在でも上海市を中心に20店舗程度にとどまっている。このミスドが大きく注目されたのも破壊事件が起きた時くらいである。

【中国人弁護士に聞いた】ハンマーでぶっ壊された上海ミスドが裁判で勝てない理由とは? – ライブドアニュース

消費物価の高い上海でも、お昼ごはんは店頭で40~50RMB程度、出前ならば30RMB程度なので1つ8~9RMBするドーナッツは高い。また、上海市内の店舗は高騰を続けているので、苦戦しているのだろう。

店頭POP顔負けのキワモノ配色

ただ、中国ミスドがあまり流行らない理由の1つに、ドーナッツの完成度の低さを追加したい。たとえばだが、先日発売したいちご型のドーナッツを見て欲しい。

独自の進化を遂げる中国ミスド

いちごと書いてあるが、「いちご?」である。揚げたドーナッツに毒々しい赤色のナニかを振りかけてあるのだ。パッケージ製品であれば原材料に赤色3号と書かれていても不思議ではない。ちなみに、赤色3号は発がん性があるとして危険な添加物。

食品添加物事典 赤色3号【危険度4】 発ガン性のリスクが… – 食品添加物の危険性.com

そもそも、赤色とチョコレートの茶色は「色の相関図」をみればわかるが、ほぼ正反対にある。店頭POPや野外広告ならともかく、それを食品上で展開すると言うのは、(失敗を確約した)チャレンジャー以外の何者でもない。

独自の進化を遂げる中国ミスド

ホラー映画顔負けケロイドくま

もう1つ同じ時期にリリースされているくま型のドーナッツも見て欲しい。

独自の進化を遂げる中国ミスド

くまの目がいびつで、位置がまちまちなのだ。手前のくまなど、目が飛び出ている。子供が駆け寄って見てみたら、ホラー映画に出てくるゾンビくまである。ファンタジーな子なら泣いてしまうかもしれない。

おまけに、ネーミングもひどい。「熊太郎」だ。商品開発担当は一体なにを考えてこんなものを開発し、責任者はリリースを許可したのか?と小一時間問い詰めたい。

このネタは、旧サイトでも取り上げており、2回目である。

中国IT情報局 -中国インターネット規制&検閲に打ち勝つ!- : 上海のミスド(と無秩序国家中国)

とりあえず、商品開発担当とマーケティング担当を入れ替えしてみるのはいかがだろうか?>>ダスキンさん

コメント

  1. 鳳梨de中國 より:

    どらきち@深セン様

    コメントありがとうございます。
    ミスドだ!と喜んで食べてがっかりする様子が思い浮かぶレベルだと思って下さい(笑)
    他のドーナッツチェーンに比べればまだマシなのですが、日本のそれと比べると間違いなくがっかりします。
    ただ、それ以上にドーナッツの外観がひどい上に、以下略なのでお察し下さい…。

  2. どらきち@深セン より:

    いやー。爆笑です。
    ミスドは残念ながら深センでは見掛けませんが、上海訪問の際に見かけたら、ぜひ中へ入ってみたいです。
    見た目だけでなく、恐らく味もガッカリなんでしょうね。

    独自の進化という点では、吉野家が思い浮かびます。
    肝心の牛丼がガッカリなので、ほとんど利用していませんが。

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