VPNサーバの実効速度は?
中国でVPNを使うときに重要なのは、使っている中国ネット速度・日中間のネット帯域、そしてVPNサーバの性能だ。前者2つは当局次第だが、後者については確認の手段がある。日本に一時帰国したので、速度を確認してみた。
VPNの快適さを左右するサーバ性能
中国からVPN接続をしたときに、出口となるのがVPNサーバ。同時に、このVPNサーバは他のサービスサーバ(FacebookやTwitter, Gmailなど)との入り口になるので、この部分の性能は重要である。
中小のVPNサーバは、VPSなど共有サーバを利用している事が多い。そのため、多数のユーザが同時にアクセスすると、反応速度が落ちることが多々ある。
一般にネットワークのトラフィックはゴールデンタイムに集中すると言われている。ゴールデンタイムは、1日のうち19-22時の3時間放送業界で視聴率が高くなりやすい時間帯の和製英語だが、これはトラフィックでも同じである。そこで、今回はネットワークとサーバ負荷が高い時間帯(21時前後)を狙って速度テストをした。
VPNなしの速度
まずは、ネットそのものの速度を測る。今回はYahoo! BBの回線を使った。
下り130Mbps前後、上りが180Mbps前後だった。朝の時間帯に測定したときは、共に190Mbps前後だったのでトラフィックがそれだけ発生しているのだろう。
HMA VPN使った速度
今度は、私が常時利用しているHide My Ass! Pro VPNで速度を確認。接続サーバは去年新しく追加された東京第3サーバ。
速度テストに使うサーバは、中国に近い大阪にして実際にテストを開始。
結果は下り110Mbps前後、上りが95Mbps前後となった。中国にも100Mbpsを超える光回線サービスはあるが、日中間のネットワーク速度がボトルネックになるので、これだけ速度が出ていれば十分ではないだろうか。
ちなみに、Micfo. LLCはHide My Ass! Pro VPNが使っているDCの会社名の模様。
Vypr VPN使った速度
次に、サブアカウントで使っているVyprVPNの速度テスト。接続先は日本で、プロトコルはPPTPとした。
VyprVPNで有名なのはCameleonプロトコルだが、ビット長が256で速度が低下するので、PPTPとしている。同じく大阪サーバに接続テストを実施。
結果は下り30Mbps前後、上りが80Mbps前後となった。クライアント側の下り=サーバ側の上りなので、サーバ側の性能があまり上がっていないようである。上海ですら個人が使えるネット速度は50Mbps未満なので、十分と言えば十分ではあるが。
みなさんの参考になれば幸いだ。
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