上海高島屋は4年連続赤字か?

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上海高島屋は4年連続赤字か?

上海高島屋と言えば、明るい廃墟で名高いピエリ守山の上海版であり、破綻しそうな中国現地企業の横綱である。先日、同社が発表した第2四半期を見ると目を覆いたくなる惨状だ。

決算短信・四半期業績|IR

第2四半期の概要を見てみると主要子会社のうち唯一の赤字法人である。累計売上金額を見ると32億円ほど。売り場面積の単位あたりで見るとシンガポール法人の1/3ほどしかない。

上海高島屋は4年連続赤字か?

ここ4年間の推移をグラフにすると以下のようになる。2017年2月期については同社予想。売上高は15%ほど落ち込むが、経常利益は70%ほど赤字が拡大するという状況である。赤字額は上海高島屋創業以来、最大幅。

上海高島屋は4年連続赤字か?

立地の悪い上に、どの客層をターゲットにしているかがわからずガラガラ状態が続いている。

もっとも現在は利益の1/5を稼ぐシンガポール高島屋も、当初10年間は赤字が続き、撤退がささやかれていた。同業他社はすべて撤退したのだが、同社は売り場の活性化とローカライズを進めた結果、稼ぎ頭となっている。

上海高島屋は4年連続赤字か?

上海高島屋の立て直し策もシンガポールの成功経験をベースに進めていくようだ。ただ、毎月1億円近い赤字は、利幅の小さい小売業にはかなり辛そうな気がする。

もっとも、所属する会社の現地法人も、年間で売上高の1%近い赤字を垂れ流しており、単黒もまだできていない。海外は難しいと感じる今日このごろ。

コメント

  1. 鳳梨de中國 より:

    Yさん

    コメントありがとうございます。
    同感です。特にテナントが相次いだ頃から積極的にイベントを打って集客活動しているのを見ているので,頑張って欲しいです。
    事業としては来年まで立てているようなのでどこまで盛り返せるかですね。

  2. Y より:

    イベントでいろいろ頑張っているのを見ているのでIRをみると痛々しいですね。開発当初から計画されていた隣の中国SOHO敷地のオフィス(SOHO)と商業が来年末か再来年に完成すれば相乗効果も期待できますし、北側から地下鉄10号の伊犁路駅と直結する15号が開通すれば人の流入も増えるので、それらを見越した中国での成功事案とするためのベンチマーク的な出店だという印象ですね。頑張ってほしいところです。

  3. 鳳梨de中國 より:

    PKさん

    コメントありがとうございます。
    ユニーについては本体が買収されてしまったのでしょうがないですね。
    香港系が存続して運営するようなので期待です。
    高島屋についてはシンガポールの成功を活かして出発しているはずなのに,これだけ散々(当初予定の半分以下の売上)なのはかなり辛いと思います。マーケがうまくいかなかったことと中国の規制でがんじがらめなんではないでしょうか…。イトーヨーカドーの北京も壊滅状態のようなので死屍累々といったところですかね(汗)

  4. PK より:

    上海のアピタ(ユニー)が撤退を決めましたね。よく利用させてもらってたので残念です。
    私が所属するグループ企業の小売りも大苦戦しています。中国での商売は難しいようですね。

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