インドネシア・ジャカルタでお値打ち価格でサービスのいいホテルを探すのは難しい。言葉の問題、近場にモスクのあるなし、レストランのレベルにばらつきがあるからだ。最近、定宿にしているホテルがあるので、こちらをご紹介。
インドネシアでつらいこと
最近、仕事でインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、定住先のシンガポールの5カ国をぐるぐる回っている。シンガポール除けばどの国も日本より国土が大きいので、いろいろな地域がある。ただ、仕事なので大都市と工業団地がほとんど。
これらの国で一番しんどいのが、ジャカルタ。理由は3つあって…
- 言葉が通じない
- 環境が悪い
- 飯がまずい
言葉が通じない
インドネシアの公用語はインドネシア語。文法的には中国語に近い(時制がないなど)が、発音その他もろもろ中国語・英語とも異なる。ありがとうの意味であるTerima Kasihはマレー語と通じてるが、私はマレー語もわからない。
高等教育受けている人は、日本人よりはるかに流暢に英語をしゃべる。しかし、そうではない人で外国人慣れしていないと単語レベルで通じないことも多々。日本語が通じないのはもちろん、中国語も通じない。Google Translateでも使わないと意思疎通が取れないのは、しんどい。
この部分はタイに通じるところがある。
環境が悪い
途上国だからしょうがないだろう!なのだが、空気が悪い。経済発展あるあるで都市に人口が集中する過程で起きる大気汚染がかなり深刻。
この点、中国もひどかった。ただ、中国は官僚機構が優秀なのと一党独裁のダブルビンタがよく機能している。遠方とのアクセスに空港を多数整備、キャパオーバー分を補う高铁を張り巡らせて、各都市にも地下鉄網を一気に整備。工場への環境規制を強めて相当緩和された。
インドネシアは最初に訪れた10年前から公共交通網の整備が叫ばれていたのに、ほとんど改善されていない。シンガポールから飛んでジャカルタへ降りると、少し前まで中国あるあるで見られた黄色い大気が確認できる。
上述のとおり人口過剰に交通網の不整備が重なって、朝夕のラッシュ時だと10km/hが日常茶飯事。工業団地まで片道100km程度なのに3時間くらいかかる。
飯がまずい
それでも朝昼晩でお腹が満たされるならいいのだが、極めつけがコレ。とかく飯がまずい。インドネシア料理は全体的にパサパサ、モサモサしている。材料の悪さを調味料(いわゆる激辛)でごまかすのでたちが悪い。西洋料理もこれまた美味しくない。
そこで鉄板の攻略法がチャイナタウンへ行くなのだ。どこの食材を使っても概ね期待値から大きくはずれない中華料理・ビバ!である。
ジャカルタの場合、中国人が比較的集まっているのがロカサリプラザ付近なので、私の定宿もこことなっている。
このロカサリプラザ付近(コタ駅近辺)は、開発が遅れている&治安が悪い(らしい)。さらに、東南アジアのチャイナタウンあるあるで風俗店(マッサージ・KTV・SPA)が密集しているため、印象も悪い。
実際、タクシーの運ちゃんにロカサリプラザ!と言うと『女か?』と聞かれる。インドネシアは飯がまずいから中華料理食べに行くのさとは、言えない。
そんな環境の中でおすすめするのが今回紹介するホテルである。
プレミアムホテル
ホテルの名前は、”Santika Premiere Hayam Wuruk”。Santikaというローカルホテルグループのプレミアム扱いのホテルである。
立地条件のよさ
このホテルの目玉は、立地がいいことだ。徒歩圏内に中華料理屋が複数店舗ある。ロカサリプラザまでも15分前後で歩いて行ける。
ホテルが北部に立地しているのも便利である。たとえば、夕方にジャカルタ着した場合、日本人がよく泊まる中心地のホテルまで行くと渋滞に巻き込まれて2時間コースだ。このホテルの場合、コタ駅周辺除けばほとんど渋滞に遭遇することなくチェックインできる。
英語がok&愛想のいいスタッフ
フロントはもちろん、レストランのボーイや客室窓口もしっかり英語が通じる。清掃スタッフ含めて笑顔で接してくれて、挨拶もしっかりしてくれる。
客室は清掃がよく行き届いており小洒落た感じのデザイン。
これでバスタブがついていれば文句ないのだが、シャワーの水圧は十分なので良しとする。各階へはセキュリティカードがないと行けず、ホテルの敷地に通じるところにはガードマンが複数人いるので安全面でも十二分。
食事もおいしい
ジャカルタで一番しんどいのが、飯がまずいこと。しかし、ここのレストランはジャカルタの中ではいけている口である。
フロントの側にあるレストランは遅くまで営業(10pm頃)しており、朝食もここでいただける。パンはご覧のとおり種類も豊富。
ローカルフードも置いてある。中国人観光客が多いためか、中華料理も数品置いてあるのがまたすばらしい。
最上階にはスカイラウンジが設置されており、北部の開発が遅れているのと相まって、夜景が楽しめる。ここでは0時頃まで飲酒、軽食が楽しめる。外からバンドが来て生演奏もしてくれる。
これで一泊あたり50USD前後(5,000円程度)なのだからお値打ちだろう。このレベルのホスピタリティは、インターコンチネンタルなど行けば当たり前だが、価格とロケーション考えると抜群なのだ。
マッサージに注意
と、ここまでいろいろ持ち上げているが、注意も必要。それがコレ。
このホテル、敷地内にマッサージ店がないのに、ルームサービスでマッサージを呼べる。外から呼んでいるのだが、ホテルが呼ぶのだから正規マッサージなのだろうと思ったら、これが間違い。Traditional Massageとシンプルにかかれていたのと値段が安かったので安心しきったのも失敗。
トラブルは、いつも油断したときにやってくる。
このマッサージ、中国でたまに遭遇する『途中まではマッサージ、後半がスペシャルどうよ?』と聞いてくるタイプ。途中からやたらとパンツを下げてくるなぁと思ったら、その手のマッサージだった。これが目当ての人ならいいのだが、単純に疲れていて肩をもんでほしいだけなのに、これやられるとムカッと来る。
よくよく考えるとルームサービスに電話したときに、男がいいか?女がいいか?と質問されたあと、リクエストあるか?と聞かれたのがキーワードだったのかもしれない。マッサージなら男でも女でもええで!と答えたのがまずかった。
というわけで、インルームマッサージ除けばほぼパーフェクトのホテルなので、ジャカルタ滞在時にはぜひどうぞ。
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