越谷音頭

よもやま話
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埼玉県にある越谷市。今でこそレイクタウンで有名だが、昔はこのあたりはおしゃれなスポットはなくて、埼玉県人でも知らない人多いかもしれない。この越谷市でよく聞く夏の風物詩が、越谷音頭。

越谷音頭には戦前バージョンと戦後バージョンがあるようで、地元民に知られているのは戦後バージョン。昭和33年(1958年)の越谷の市制施行記念として作れた『越谷音頭』で、越谷音頭作製委員会が作成、横井弘補作詩、山口俊郎作曲。歌い手は、林伊佐緒と大津美子。1・3番を林伊佐緒が、2・4番を大津美子、5番を両者が歌っている。

戦前バージョンを知らなかったため、『林伊佐緒・大津美子の越谷音頭』というタイトルに???だったのが、戦後バージョンであることを示すための表記だと思われる。

歌詞

ハアー
綾瀬 古利根 元荒川の
水が産湯(うぶゆ)の 越谷育ち
エー 意気もとけあうヨ 拾(とお)の里
ヨイ ヨイ ヨイヨイ 拾の里

 

ハアー
主(ぬし)と麦踏みゃ お狩場あたり
梅もほころぶ 情けのかおり
エー 帰る鴨さえヨ 夫婦連れ
ヨイ ヨイ ヨイヨイ 夫婦連れ

 

ハアー
藤の久伊豆 願いをかけて
渡る寺橋 また平和橋
エー燃える思いはヨ 不動橋
ヨイ ヨイ ヨイヨイ 不動橋

 

ハアー
西に富士ヶ嶺 東に筑波
間の早乙女 あかねの襷(たすき)
エー やがて稔りのヨ 月が照る
ヨイ ヨイ ヨイヨイ 月が照る

 

ハアー
ほんに越谷 住みよいところ
味は太郎兵衛(たろべえ)の それ餅の味
エー お方もヨ 二度三度
ヨイ ヨイ ヨイヨイ 二度三度

おそらく歌詞が作られたときにはポピュラーだったものを取り入れていたのだろうが、今となってはわからない部分がちらほら。拾の里や狩場はなにを指しているのかは不明。

3番に出てくる久伊豆は久伊豆神社を指していて、その周りの橋を散歩しているような情景が思い浮かぶ。寺橋、平和橋、不動橋などは元荒川に沿って賭けられた橋である。

橋についての調査

『味の太郎兵衛』が気になるのだが、元ネタわからず…。60年以上前の歌詞なのでそんなものかもしれない。時間があるときにまた調べてみようと思う。

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