ネットから草の根まで広がる戦線
中国には、昔から「上有政策,下有对策」という言葉がある。意訳すれば、「上(政府・政権)が何か持ち出せば、下(庶民)は対策を講じる」だろうか。中国の検閲規制に、中国人も無力ではない。かいくぐりながら情報交換している。非合法で解体されて法輪功も同じ。彼らのそんな姿をご紹介。
中国人と検閲規制
1.隠語
もっともお手軽なのは、隠語。日本でもネット用語が存在するが、中国でも同じ。たとえば、検閲・規制の話題で出てくる”天朝”は、政府のこと。もともと、朝廷や天子を指していたが、皮肉たっぷりにこの言葉が使われる。また、規制回避の手段を”翻牆”と表現する。
規制された内容を嘆いて、中国政府の規制はスゲェー!的に使う。
2.ツールの配布
中国人はびっくりするほど英語ができない。なぜなら英語ができる人は、さっさと国外に逃亡するから。出入国審査の係員も英語ができない。アジアでもっとも英語が通じない国は、中国だろう。
また、中国では銀聯カードが共通基盤として使われている。VISAやMASTERなどが一般的な海外とは異なる。言い換えると、VPNなどの支払いに必要な手段を持たない。
この状況で、中国人が海外の状況を自分の意志で知るのは不可能だろう。そこで法輪功がやったことは、VPNツールの配布だった。今ではこのツール使えないが、使うと法輪功のバナーが出るなど、かなり画期的であった。
3.メディアによる報道
法輪功は資金力があるようで、ネットが主流ながら、紙媒体からTV報道まで幅広く報道している。ぱっと見わからないのだが、一貫して中共の不正と学習者への迫害がメインテーマになっている。
4.草の根活動
中国大陸では活動が禁止されている彼らは、台湾の故宮博物館や、香港の九龍駅周辺などで活発に活動している。紙媒体ベースではあるが、メディアで報道している内容を拡散させるための努力といえる。
台湾でのデモ
香港でのデモ
これだけではなく、中国人民元に印刷をして配布しているよう。
パット見たときは違和感が若干ある程度だったが、やたらとカラフルな文言が右側にある。
「(学習者)自殺などは迫害のための捏造、暴露して邪悪の迫害を止めさせよう」
自殺と記載があるのは、中国政府が毎回自殺だと発表していることへの抗議だろう。中国政府は法輪功含めてネット上の取り締まりに躍起になっているので、今後も彼らの活動からは目が離せない。
コメント
私も先日、中国で法輪功のメッセージ突き1元札をGETしました。デザインやメッセージは異なっていましたけど。
最近始まった活動なんですかね?