新型コロナウイルス(Covid-19)は武漢より広がったとされる。その武漢にある中国科学院武漢ウイルス研究所に所属するスタッフが海外で亡命申請をしたとのこと。
研究員の亡命ニュース
と、いった類の報道はデマであると人民日報系列の环球时报で報じられた。問題の本人は石正麗研究員(同センターの副所長)で、武漢肺炎が流行したころから注目されていた人物である。
この人物、コウモリにかかるウイルス研究を多数している(そのためあだ名がBat Woman)ようで、武漢肺炎が人工で造られていないとしても、同研究員が所轄するP4実験室から漏洩したという噂がしつこく流れている(当然だが、本人は否定)。
前日にネットに流れたデマの内容は同研究員がフランス(同研究員はフランスにて博士取得している)のアメリカ大使館に逃げ込み、機密書類約1,000枚と一緒に亡命申請をしているといったもの。
政府系メディアが否定
これに対して、环球时报では以下のように報じている。
“亲爱的朋友,我和家人一切安好!不管有多困难,都不会出现‘叛逃’谣言中说的情况。我们没有做错什么,我们心中有对科学坚定的信念。一定会有云开日出的那一天。”在一张于5月2日在网络流传的石正丽朋友圈截图中,环球时报-环球网记者看到了上述文字及九张生活照片。记者随即经相关渠道确认,该朋友圈确为石正丽本人所发。
(意訳) 『皆様へ、私と家族は問題ありません。どんなに困難があって”亡命”といったデマにあるような状況は起きないです。我々はなんら間違いをしていませんし、科学に対する確固たる信念があります。はれの日は必ず来ます』記者が入手した画像には上述の文章と一緒に9枚の写真が貼られている。記者が確認したところこれは石正丽本人が発したものであるとのこと。
武漢肺炎については、中国政府が救済外交を展開している。そのさなかに流れた情報。
上述のモーメントには本人や家族の写真がない。研究員が実は逃亡を画策していて当局が居場所を掴めておらず、疑惑否定のために発信しているのかもしれない。微信含めてすべてのアカウントは中国政府の管理化にあるから、基本なんでもできるからだ。ただ、もしも逃げ込んでいればトランプ大統領の性格から考えて大体的に発表しているだろう。
いずれにしてもデマなのか、本当なのかはもう少し時間が経てばわかるのだろう。まるで007の世界。
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