Google八分と中国

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Googleの世界で愛をさけぶ

Google八分と中国

Google八分という言葉をご存知だろうか?Googleから遮断されることを村八分になぞった造語である。今回は、中国政府のGoogle追放政策は案外的を得ているかもしれないというお話。

YahooはGoogle

中国にいるとGoogleが使えないのに慣れてしまい、関係ない!と思うかもしれない。しかし、VPNなしで使っているYahoo! Japanの検索エンジンは、実はGoogle製なのでGoogleだったりする。

2001 年から 2004 年にはヤフー株式会社に対し、Google の検索エンジンを提供していました。そして、本日、ヤフー株式会社に対して再び検索技術をライセンス提供することになったことを発表いたします。

Google Japan Blog: Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために

世界的なリサーチ会社の発表によると、2015年~2016年に日本人が使う検索エンジンはGoogleが60%、Yahoo! Japanが30%とのこと。しかし、上記で述べたとおりYahoo! Japan=Googleなので、実はGoogle単体で市場の90%を独占していることになる。

Google八分

検索エンジンはサイトの命綱

さて、検索エンジンはサイトにとってどういう存在なのか。当サイトは月間PV(ページを表示した回数)が6万ほどの風が吹けば吹き飛んでしまうような弱小サイトである。

Google八分

上記図はサイトの流入元を分析したデータである。”Organic Search”という場所からユーザが70%弱来ていることがわかる。この”Organic Search”というのが検索エンジンからの流入を示しており、このうち90%弱がGoogle系なのだ。

つまり、Googleから見捨てられると閲覧ユーザのうち7割が吹き飛ぶということになる。もしも、あなたが中国で起業したり、現地法人の幹部として舵取りをしているとする。売上を精査した時に、実入りのうち70%を1社に頼っていたらどう感じるだろうか?感覚的にヤバイと思うはずだ。もしも、それが90%だったらどうだろうか?

当サイト含めてほとんどのサイトにとってGoogleと言うのは親会社と言うよりも地主と農奴に近いのだ。キュッと絞められたら、当サイトはアウトである。

Googleの不透明な評価アルゴリズム

このGoogleであるが、どういう理屈で検索のトップに表示されるのか公開していない。そして、たまに恣意的なのではないか?と思う挙動不審があるのだ。たとえば、当サイトが先日公開したポケモンGoのページは、公開直後にかなりの量の検索流入があった。

ポケモンGO-中国では絶望的

ところがその数日後、いきなり圏外に飛ばされてしまった。中国でポケモンGoを遊んでみたいユーザが検索しても、出てくるのはパチもんが中国で流行っているという2chのまとめサイトを大量に目にすることになる。Googleはよりユーザにメリットのあるサイトを上位に表示するポリシーを掲げているが、2chのまとめサイトと比べられるのはやや心外である。

Google八分と中国

もちろん、お前のサイト(当サイト)がつまらないからだ!と言われたらお手上げであるが。

検索エンジン=情報操作

さて、中国のサイトにとっても検索エンジンの重要さは変わらない。Googleが単に百度になるだけである。とくに、中国人はほかの国と比べても伝統的に政府やマスメディアなど公的な機関を信用せず、知り合いや口コミを信用する傾向が強い。

訪日中国人客の買物に関する意識調査

中国は近代から現代まで西洋的な帝国主義に悩まされながらその歴史を歩んできている。上述の民族的な特性と歴史的な経緯、そして挙動不明な検索エンジンを海外(しかも、アメリカを体現したGoogle)に握られているとしたら、権力の中枢にいるものにとって心が安らぐことはない。

もしも、中国でGoogleやらFacebookが使えて、CIAから依頼を受けた両社が結託して中国政府の罵詈雑言を検索結果のトップに表示、SNS上で北京や上海に結集しよう!などと呼びかけたら何が起きるのか容易に想像がつく。

これら危うさをよく認識した上で鎖国しているのであれば、政策としては妥当なのではないだろうか。