接続のやり方はいろいろ
中国生活で切っても切れない関係のが、VPN。GoogleやYahoo!での検索やYoutubeなどの動画はもちろん、FacebookやTwitterなどSNSにも欠かせない。そんなVPNだが接続は方法がいくつかあるのでご紹介。
大きく分けて2種類
VPNは遠隔地にあるサーバに接続することで実現する。そのため、この接続という作業がどこかで必要となる。技術的には決まっているので、これをどうやって処理するかになる。
大きく分けるとハードとソフトに分別される。
ハードでVPN
もっともオーソドックスな方法がハードウェアを用いたVPNだ。いまでも企業やグループなどで、東京-大阪など国内の離れたオフィスを統合する場合や日本と海外拠点を結ぶなどの場合でよく使われている。
このハードVPNを実現するのが、VPNルータと呼ばれる製品である。たとえば、『ヤマハ VPNルーター RTX810』はお値段は手頃の割には高機能なので、予算制約が厳しい小規模な企業内でよく使われる。
先日紹介した『どこでも日本 MHC01』は、正確にはハードウェアVPNではないが、それに近い製品である。
ハードVPNの長所
- VPNの接続処理をハードウェアで実現するので、(一般的に)処理速度が速い。特に暗号化処理で威力を発揮する
- 接続端末を選ばない。ニンテンドーDSなどVPN実装できないようなものでも、VPN接続が使うことができる
- 専用回線を使うことなく、自宅などにどこからでもアクセスができるようになる。たとえば、自宅にあるファイルサーバに外出先から必要ファイルを使うこともできる
- (中国のように)接続が切断された場合に、知らず知らずのうちに中国ネットワークを利用してアクセス…という事故が防げる
このように長所は多いものの、ネットワークやサーバにある程度知識がないと構築できないことや、初期コストがかなり掛かることが欠点かもしれない。
ソフトでVPN
ソフトウェアで実現するVPNがこのやり方。こちらは、使い方がまちまちだ。たとえば…
- OSに標準機能を利用するやり方
- OpenVPNのように汎用ソフトを使うやり方
- VPNプロバイダが提供する専用ソフトを使うやり方
いずれにしても暗号化処理をするときに、ソフトウェアが介在するのがポイントだ。
ソフトVPNの長所
- 専用の機材を必要としないので、手軽に始めることができる
- VPNプロバイダを使う場合、専門知識ゼロでも使うことができる
- iPhoneやAndroidのように外出先から、携帯ネットワーク経由で使うことができる
電池切れのケイタイはアタマイタイ
このようにソフトVPNはお手軽である。ただ、その反面、特に私が使っていて不便に思ったことは…
電池(バッテリー)が異常なくらいに消耗すること
これに尽きる。中国の場合、接続が安定することは稀である。インフラ自体が貧弱なので、余計に切れやすい。その都度、VPNサーバに接続をしにいく=常にアプリケーションがフル稼働する。
これではiPhoneをフル充電しても、半日も経たずにほぼ0となるのは当たり前だ。社内や家の中にいる時は、ハードVPNで接続して、外出するときだけソフトVPNを使うのを推奨したい。
コメント