シンガポール政府が3月3日付けで日本への渡航延期勧告を出しているが、本日(3月4日)の深夜よりイラン・イタリア・韓国からの入国を禁止する。
韓国からの入国・トランジット禁止へ
シンガポール政府は昨日付けの発表で武漢肺炎患者が急増しているイラン・イタリアそして韓国からの入国を禁止、トランジットについても禁止する。これは中国大陸と同様の処置となる。
これにともない短期ビザについては失効となり入国またはトランジットができなくなる。これらの地域から戻ってきたシンガポール国民、永住権保持者および長期滞在(EPやDPなど)は入国できるが、14日間の隔離期間が設けられる。
この自宅待機期間違反は、厳しい罰則が待っているので要注意である。
なお、当然だが入国前に検査拒否した場合は、入国が拒否(場合によっては未来永劫禁止)されるので、こちらも要注意。
中国も逆輸入を警戒。追随へ
中国国内での新規発生患者数は減少しており、封じ込めが功を奏している。一方で海外からの”逆輸入”を警戒して、先週の韓国からの14日間観察義務に日本がリスト入りした。
中国・北京市と上海市は現地時間3月3日、中国から拡散した新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が現時点で拡大している日本を含む国・地域からの渡航者に対し、14日間の自宅または指定施設での隔離を始めると発表した。
習近平主席の訪日延期が確定したが、お膝元の鎮火もさることながら、国家トップが蔓延地域へ行くイメージの悪さを反映したものとなる。
インドネシアも追随か?
タイは先週から14日間の自宅観察を依頼しているが、同じASEANのインドネシアは日本への直行便を禁止検討に入った。まだ、談話レベルだが施行されるまでさほど時間はかからないと思われる。
インドネシアのブディ運輸相は3日、新型コロナウイルスの感染者数が中国に次いで多い韓国、イタリア、イラン、日本の4カ国について、インドネシアとの直行便の運航を一時停止することを検討していると明らかにした。
ASEAN地域では、日本が中国・韓国とならんでバイキン状態扱いされていると見て差し支えない。というわけで、東南アジアではピリピリした雰囲気が日に日に高まっているのでご用心。
コメント