オハ35とオハフ33は、戦前の国鉄を代表する客車。先日、格安で入手したところオハフ33のテールライトがつかない。そこでバラして掃除してみた。
ネットのオークションなどでよく見かけるオハ35とオハフ33。色調は戦前の茶色と戦後の青色があるのだが、今回入手したのは戦前の茶色タイプ。オハ35はただの客車なのでいいのだが、オハフ33は本来テールライトが点灯すると記載されている。
- 緩急車(オハフ33)には、消灯スイッチ付き点灯式テールライトを標準装備
ところが、消灯スイッチと点灯にスライドさせてもなぜか点かない。オハフ33には前後にテールライトがあるのだが、どちらも点かない。おかしい…。
HOゲージは精巧に作られている…とはいえ、所詮おもちゃ。おまけに今回は本来の半値で入手しているので、失敗しても大して痛手にはならないので、バラしてみる。
客車の両サイドを引っ張ってみるのだが、どうも両端が引っかかる。テールライトをはめ込みしているので、そこが悪さしているのだろうと思い、一度片側のテールライトを押し込んで、反対側を引っ張ったらスポッと抜けた。写真赤色の部品がテールライト箇所。
反対側見るとテールライトのはめ込み部品はあるのだが、点灯させる部品が一切ない。オハフ33のテールライトで点灯するのは末端側(はしごが設置されている側)のみ1箇所ということのようだ。
前所有者がKDカプラーに片側のみ変更している(写真右側)のだが、なるほど、他のオハ35との連結で使っていただけで、使わない側はKATOデフォルトのままであった理由がわかった。
テールライト部品がこちら。LED?とおぼしき点灯部品が内部に仕込まれていて、集電のための足がそのままニョキッと出ている。なかなかシュールな作り方である。
こちらが台車側。テールライト部品は赤丸で囲った箇所、2箇所に接触して点灯・消灯する仕組みになっている。真ん中にあるスライダーが点灯側に移動すると、テールライトの足が持ち上げられて通電、点灯するということらしい。
可能性としては…
- LED(もしくは豆電球)破損
- コンデサの寿命
- 回路周り(スイッチャー含む)破損または汚れによる通電不良
1と2の場合は、部品交換。3は破損するほど難しい構造ではないので、まずは通電不良を疑って、通電箇所を全部磨いてみる。特に部品同士が接触する箇所が怪しいのでクリーナー使ってゴシゴシ。
再度組み立てて線路に乗せてみると…
はい。点いた。
オークションで別車両を購入したときに、同じような点灯不良で投げ売りされている機材よく見かけるが、同じロジックで案外修理できるのではないか?と思う。もちろん、部品の破損は修理部品がメーカーが在庫持っていることが前提ではあるが…。
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