百度の旅行AIで春節を10倍楽しむ
春節まであと1週間。中国に2つしかない長期休暇を使って遠出される人も多いはず。とりあえず中国を脱出して遠い場所へ来たのはいいが、どうしよう?という人もいるかもしれない。そんな(無計画な)方にオススメしたいのが、百度地图の旅行AIである。
時間があまったらどうするか?
ビジネスパーソンであれば、中国内外いろいろな場所へ行くだろう。
予定していた打ち合わせが早めに終わったり(またはドタキャンされたり)して、予定外に時間を持て余した経験ないだろうか?そんなとき、中途半端な時間をどう使うか。もちろん、たまったメールの処理やドキュメント整理するのは、ビジネスパーソンとしては正解だろう。
私の場合、体力と精神力が持つ限り現地をフラフラするようにしている。現地でしか体験できないことを通じて見聞を広めたいと考えているためだ。
ただ、よく知らない場所にたどり着いて、どこをフラフラしたらいいのか?はかんたんなようで難しい。
今までの観光スポットの探し方
そんなとき、ほとんどの人が思いつくのは、旅行代理店などエージェントのサイトやアプリで探すことだろう。
たとえば、オンライン旅行代理店であるCtrip(携程旅行网)は現在地位置を教えると付近にある観光スポットを教えてくれる。同社が手がけるパッケージツアーで訪れる定番スポットをピックアップしてくれるので、ハズレはない。
たとえば、今月クアラルンプールに行ったときはこんな感じでトップ10を見せてくれた。
このトップ10が、なんのデータをもとに示しているのかは不明である。ただ、どこも有名どころのみを表示しているのでパッケージツアーの売上数上位なのだろう。Google Mapsの人気スポットとも一致する。
業者が一方的に提示する場所を眉唾で見る中国人の気質を見越してか、Ctripでは同サイトの投稿(SNS)からピックアップした内容も合わせて教えてくれる。商売っ気たっぷりではないという安心感も作り上げているわけだ。
この方法はもちろん悪くない。ただ、それぞれの観光地をピックアップしてくれても、どう回ればいいのか?どのくらいの時間がかかるのかは教えてくれない。
この解を百度地図(Baidu Map)がくれるのだ。
地図機能+旅行アドバイザーAI
手元にある百度地図を開くと、見過ごしてしまいそうな場所に旅行アドバイザーボタンがあるのだ。アプリ右側にある”旅游图”と書いてあるところである。
レイヤーで交通渋滞を重ねて、いつ客先へ行くかを気にする人は多いだろうが、その下にアドバイザー機能がついてたのだ。いや、知っていたのだが使ったことがなかったのだ。
これポチると、以下のように旅行日程を教えてくれるのだ。たとえば、私がポチったときクアラルンプールにいたので『クアラルンプール2日間コース』というものだった。
単に観光スポットの羅列だけなら、そこらにある旅行サイトと同じである。
ただ、百度地図の旅行アドバイザーAIが秀逸なのはここから。現在地をもとに、移動距離や観光時間(各地の営業時間含む)を考慮した日程表が地図上に表示されるのである。
今回の場合、2日間で先のCtripがリストアップしていたトップ10のうちいくつかをピックアップしてそのうち1日目として表示している。
加えて、イスラミックアートミュージアムのように入場料が必要なケースであれば、オンラインチケットの購入(または代理店)も一緒に教えてくれるのだ。すばらしい!
百度にはGoogle Mapsと同じで、各スポットを訪れた人の評価が投稿されている。百度地図は、地図データに加えて、どれだけの人がどこへ行って、どんな評価をしたのか?を計算した上で提示してくれるのだ。
下手な現地旅行代理店を使って、ぼったくりやギフトショップめぐりに連行されることもない。こりゃ便利である。もちろん、この機能は中国国内で使うこともできる。
ちなみに私が思いついたのは、この機能を使えば”中国人がどこへ行きそうなのかがわかる”から、そこ以外に行くという方法である。飛雷神の術とでも呼ぼうか。
長期休暇をゆっくり過ごしたい皆さまのお役に立てば幸いである。
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