大手VPN+自前VPNで日本環境を構築

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安心と高速を両立!

海外のVPN業者は速度が担保されるものの、接続先サイトによっては海外IP扱いされてしまう。さりとて、自前のVPNだと遅い。どうしたらいいか悩んだ挙句、ダブルで使うと両方が享受できるというお話。

専門業者のバックボーンを使いつつ…

私が使っているHide My Ass! Pro VPN(以下、HMA)は、VPN業者の中でも大きな部類に入る。彼らが利用しているデータセンター(VPNサーバの置き場所)とそのバックボーンはかなり太いので、VPNを利用している場合でもかなりの速度が出る。例えば、私の契約しているのは光10Mbの中国電信だがおおよそ11Mb前後出る。

早くて日本IPのVPN構築

PINGも5msと申し分ない。ただ、これは中国国内にアクセスした場合に限る。海外へアクセスした途端、トンデモ数値になってしまう。下り速度は500Kb前後だったりと、実用に絶えない。

そこで、HMAを利用するとVPN接続しているとは思えないほど快適な速度が。上海から最も近いアクセスポイントは、台湾の台北か日本の沖縄でいずれも600km~700km前後。PING劣化もさほど大きくない。

早くて日本IPのVPN構築

これを考えてみた理由

HMAは速度面で極めて快適で、レスポンスもいい。Youtubeなども快適に見られる。ただ、唯一まずい点は接続先サイトによっては、HMAのバックボーンであるアメリカのデータセンターと認識してしまうケースがあるということ。もう少し言うと、共有されているはずなのでアクセスが読まれないかやや心配。

では、自前で構築したVPNサーバならば、日本からのアクセスになるし、アクセス内容の保護にもなる。ただ、プロパイダの1分岐先にあるので速度が著しく劣化する。これは、VPSを利用している日本の個人業者も同じ現象が起きる。ネットワークのバックボーンに近い場所にあるデータセンターとは速度で比べ物にならない。

それぞれのメリット、デメリットを一覧にすると以下のとおり。海外大手はHMAなどの大手VPN業者。自前VPNは、VPSや自宅のVPNサーバ。日系個人VPNはパンダVPNやスイカVPNなど。

VPNの種類速度/反応セキュリティ接続元判定
海外大手日本/アメリカ
自前VPN×日本
日系個人VPN×日本

そこで、最近使っているのがHMA+自前VPNの組み合わせ。まずは、HMAの最寄りアクセスポイントに接続。そのあと、自前のVPNに接続しにいくという方法。この方法で、日本の速度テストサイトにアクセスするとかなりの速度が出る。中国から海外サイトへアクセスした場合の一番のネックは、海外へ出るまでの経路なので、そこをHMAを利用。そこから、自前のVPNを使えば日本にいるのと同じ環境が出来上がるというわけだ。

HMA+自前VPNでの速度測定結果

HMA+L2TP(東京に構築済みの自前VPN。NTTフレッツ+ぷらら)で速度試してみると…

早くて日本IPのVPN構築

この自前のVPNはSoftEtherを利用しているので、SoftEtherプロトコルで接続すると若干速くなるらしいので試したら以下のとおり。

早くて日本IPのVPN構築

この状態でアクセスすると、日本からのアクセスと正しく認識されている。当然といえば当然だが。

早くて日本IPのVPN構築

最近は、自動でHMAとSoftEtherが勝手に立ち上がるようにしてあるので、アクセスがとても快適に。正直言えば、もう少し上海のネットワーク回線が太ければなぁ…とは思うが。

中国の検閲規制に悩む皆さんの参考になれば幸いだ。