鎖国まであと1歩!
習近平登場後、在中外国人にとって吉報は1つもない。性の都「東莞」はぺんぺん草も生えない荒野になり、複数のVPNが規制され、ネット環境は悪化の一途。今日になって、日本語TVが死亡確定なので、悲報+1をお伝えする。
日本語TVとは
そもそも日本語TVを利用していない人は少なくないし、存在すら知らない人もいると思う。かんたんに紹介すると、オンラインで日本語のTVを海外で見られるサービスである。
ご存知のとおり日本は著作権が厳しい国の1つだ。勝手に家庭で記録した内容をほかのデバイスで再生することはできないし、またそれを海外に持っていくことはできない。しかし、海外で生活する日本人にとって日本語番組は恋しいものの1つだ。そんなニッチな市場向けにサービスを提供しているのが、この日本語TVである。
仕組みは日本で録画したコンテンツをストリーム化して転送しているので、著作権法どう考えてもアウトなのだが、とても便利なサービスなのだ。
復旧のめど立たず
そんな日本語TVサービスに起きた事変が以下の画面である。起動直後に、TV局の選択ができるのだが…
何やら字幕が延々と画面上に流れている…。
もともとシステムメンテナンスなどをアナウンスする場所でのメッセージは以下のとおりだ。
中国の国家政策上の理由により、システムが整流を必要とするため、回復時間が決定されることに!喜ばせるために不便さを理解します!
まったくを持って意味不明の日本語である。もしも、部下がこんな翻訳してたら打首だ。正確な内容は日本語の後に出てくる中国語を読むしかない。
由於中國國家政策原因,系統需要整改,恢復時間待定!給您帶來的不方便敬請諒解!
ちゃんと翻訳すると下記のような意味になる。
中国本土の政策により、システムの全体的な変更が必要となりました。復帰時間については見込みが立っていません。ご不便をおかけしますとともに、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
TV番組の一覧は表示されるが、中身が空っぽだ。
と、言うわけで事実上の死亡である。
数日前からあった予兆
実はこれには2週間前ほどから予兆があったのだ。それが、ネットコンテンツ含めた事業者の一斉摘発だ。
中国でマスコミ管理を統括する国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が、テレビ放送や映画などをインターネット経由で多チャンネル視聴できるサービスのうち、81のメディアを摘発していたことが、17日分かった。同局の許可を得ていない違法サービスで、一部は無料で視聴が可能だった。
本ニュース自体は別記事でお伝えしており(参考記事:中国でFacebookが解禁?)、『もしかするとではあるが、iHome TVなどもそのうち規制されてしまうかもしれない。』などと書いていたが、まさに的中である。
ますます強まる規制強化・統制強化に無限のイタチごっこが始まりそうである。しかし、このグローバル化が進むデジタル時代に、鎖国とは、一体習近平は誰と戦っているんだろうか?
コメント
しんたさん
コメントありがとうございます。
私も最近Skytvタイプを試していますが、そこそこ行けている感じです。
ただ、年間で払ってまた捕まって…とかも困るので、利用するかどうか悩んでおります。
TV好きさん
コメントありがとうございます。
この手のサービスの元締めは数カ所しかないと思うので、派生業者がかなりの量出ているのは確かですね。
どこも同じアプリ使っているので、大差ないだけに何使えばいいのか悩みます。
私もiHomeが見れなくなったあと 新しいサービスに切り替えました。
http://www.jptv-cn.com
このサービスに変える前にiHome2も数週間使ってみました。
iHome2はどうも上海付近ではトラブルが多いらしくSkytvタイプのサービスに無料で変えてくれました。
IHOMEが見れなくなったあとに新しいサービスがぞくぞくとできていますね。
http://www.jptv-cn.com
http://www.super-player.info
とか、実際に使ってみましたがファクション上一部異なりますが視聴するのに
まったく問題ありません。
皆様のご参考になればと存じます。
ごんたさん
コメントありがとうございます。
状況は同じですね。連絡もできないので夜逃げ確定だと思います。
もっとも想定範囲内ですが…(笑)
先ほど、I homeの代理人に電話しました。
上の人間はお金を持って夜逃げ状態らしく
もう復活することはないと言われました。
もちろん返金もないそうです。
皆様の代理人情報はどうでしょうか?
[…] 中国IT情報局さんが親切に翻訳してくれていましたので、紹介させて頂きます。 […]
ナマクラさん
コメントありがとうございます。
私の元にも昨日メッセが来ました。ただし、復旧作業自体はさほどかからない旨言っていました。
こちらも眉唾ものですが…。
kojiさん
そうなると、単純に運営側のトラブルを中国政府がどうたらと言う言い訳してごまかしている可能性もありそうですね。
もっとも、もう片方が摘発されていないだけの可能性もありますが…。
大連在住の物ですが、本日12月1日時点で業者から連絡があり、どうやら
新しいシステムに切り替えるとの話があるようです。
早ければ来週には機械を交換すると言っていたとの事です。
どうなるかわからんですが、共有まで。
ブログ主様
知人からの連絡で、ihomeにもAndroidベースのihome Ⅱと言うセットトップボックスが有り、そちらの方では視聴は出来ている見たいです。
Ⅱの方はサーバーが違う見たいですね。
[…] 参考リンク:中国の日本語TV死亡 […]
ご丁寧且つ迅速なご回答有難うございます。
そうですね、焦ってもしかたないですね。
家族との会話も少なくなってきたので良い機会と考えます。
有難うございます。そしてこれからも情報発信どうぞ宜しくお願いいたします。
ごんたさん
コメントありがとうございます。
日本の著作権上アウトなのと、中国でも著作権法上問題ありだと思います。なので、さすがに合法はないかなぁ…と。
ただ、運営主体ごとにトラブルが起きているのかもしれません。
iHome使えないのは不便極まりないのですが、個人的には書籍をゆっくり読む時間ができたと思うことにして、しばらく様子見することにしました。
koji様
毎々コメントありがとうございます。
この手のサービスは運営主体が不明瞭な上に、そもそもサービス自体アウトなのでどこまで本当かわかりません。
当局のがさ入れがあったのは確かでしょうが、iHomeの運営元なのかどうかもわかりません。
映像はP2Pでも、サービス認証のサーバ自体がどこにあるかが問題なんでしょうね。
発狂する前に中国おもしろ日記とでサイト作って茶化す(現実逃避)くらいしか現状手がなさそうです(苦笑)
Nippon TVブログより
某ihomeさんの一部の代理店では上記のキャプチャのように画面上に「中国の国家政策上の理由により、システムが整流を必要とするため、回復時間が決定されることに!喜ばせるために不便さを理解します!」というようなわけのわからない日本語で表示をしているそうです。当方で確認したところ、中国の国家政策でそのようなことが行われている事実はありませんので、誤解なきようお願いします。事実、当社が代行しているサービスもサーバは中国にございますが、視聴には全く問題ございません。
初めまして。
いつも、貴重な情報発信ありがとうございます。
我が家(在上海)も、昨晩からI homeが見れなくなりました。
知人に聞いたところ、BB MAX Nippn TVは、まだ観れるそうです。
Nippn TVに至っては、合法だとか
我が家にとっては、死活問題。他に乗換え考えてますが、上記2社もいずれ、死亡ですかね?
ブログ主様
私は別サービスを利用しているのですが、そちらは特に影響有りません。
どうもihomeサイドと当局との関係に問題有りと言った所ですかね。
近所の日本食レストランのテレビも壊滅状態です。
今後この手のサービスは利用出来なくなるのでしょうか?
そうなると不便極まりないですね。
これでVPNまで使用できなくなったら、発狂しそうです。
中国政府には困った限りです。
どらきちさん
コメントありがとうございます。
またいつも見ていただいているとのこと、重ねてありがとうございます。
iHomeが見られないのとバータしてか、ここ数日VPNが快調だったりします。
これで、VPN止められたら発狂するしかありませんが、それも中国生活と諦めるしかないのかもしれませんねぇ…(苦笑)
iHomeの運営はサーバ再構築で乗り切る気ですが、政策的に海外コンテンツ阻止なので難しいだろうと見てます。
ここ数日運営がどう動くのかが注目です。個人的には夜逃げに一票です。
いつも有益な情報をありがとうございます。
また、時折奏でるシュールなコメントも、いつも楽しく拝見させて頂いています。
当方シンセン在住ですが、同じくiHomeが見れなくなり、ここで”正しい”日本語訳を拝見して事の重大さを認識しました。
昨年からこちらに来ていますが、日々の生活環境が目に見えて不便になっていく姿に、逆に感心すらしてしまいます。
下町ロケット、毎週楽しみにしてたのになー。笑