中国人旅行客のマナー向上につながるか?
中国人観光客でGoogleすると、マナーが第一候補として上がり、英語でもbehavingなどが候補に来る。中国の所得が上がり海外旅行が増えたのはいいが、そのマナーの悪さでたびたび話題になる。そんなマナーの悪さに一定の歯止めをかけようと当局が非マナー行為を記録し、公開する制度の運用を開始したのでご紹介。
非マナー行為を明文化
この制度は「游客不文明行为记录管理暂行办法(クリックすると原文)」に基いて運用されるもので、根拠法が中国旅行法。旅行法自体はかなり包括した法律で、外国人の宿泊時の登録もこの法律に依る。この制度の目的は文言上は、非マナー行動を記録し公開することで、マナーの向上を換気するものらしい。
非マナーの例として、6つを挙げている。
- 公共交通の秩序を乱す行為
- 公共の環境や衛生を損ねる行為
- 現地風俗・習慣に反する行為
- 遺跡への毀損・破壊行為
- 賭博・買春(売春も?)など
- その他秩序を見だすと認められる行為
栄えある第一弾は4名
今回の第一弾の記録対象となったのは4名。いずれも新聞で見出しに乗った大物たちである。
- タイにて飛行機内で大暴れした男女2名
- 飛行機内の非常口をこじ開けようとした男
- 紅軍兵士の像に登って撮影した男
特に1については、世界各地のメディアで取り上げられたので覚えている人も多いだろう。
【タイ】11日、バンコクから南京に向かっていた格安航空タイ・エアアジアFD9101便の機内で中国人乗客が暴れ、女性客室乗務員に熱湯をかけてけがをさせる騒ぎがあった。
インターネットに投稿された写真やコメントによると、この男女は機内で、「爆破する」、「自殺する」、「降ろせ」などと大騒ぎし、ドンムアン空港で機内に乗り込んだ警官に連れ出された。
実際にどういう形で公開されているか気になったのでチェックしてみた。
中国国家旅行局のサイトを開くと、右下のサイドバーに「游客不文明行为记录」とあるのが見えるので、こちらをクリック。別ページで現れたのが、今回の記録内容になる。
王某、何何をやった…みたいな軽いノリを想像していたら、実名+詳細にわたって記載。これは手厳しい。中国当局の本気モードがうかがえる。中国政府は国内情報の漏洩や海外情報の侵入を防ぐために、数年前までは極力自国民を出国させない方針を取ってきた。しかし、愛国教育がかなり根付いたこと、経済が実力をつけてきたため余裕が出てきたこと、金盾などの海外情報の防止体制が整ったことから開放に転じている。ただ、相次ぐ非マナー行為による国際的なプライドが傷つけられているので、このような制度により抑止をしようといったところか?
日本政府もこの制度を見習って、中韓”と”いろいろ騒動を起こす人たちを同じようにさらし首にすると、少しはまともになるんじゃないか?と思った次第。
コメント