日本と中国どっちがお安いのか?
普段の生活で使う日用品。ちりも積もれば山となるということで、日中で比較してみた。
比較にあたって、次の方法を取った。
- 日中ともにネットショップを使う
- 可能な限り同じメーカの「正規品」のみを比較
- 容量や数量によって価格が異なる場合は、単価あたり最も安いのを使う
- 発売地域によって中身が異なる場合は、似ているものを代用
- 片方の地域にしかなさそうなもの(和食でしか使わない和風だしなど)は対象外
- レートは直近の1RMB=20円で計算。端数は切り上げる
- 詰め替えは対象外とする。中国にエコロジーの4文字はないため。
今回比較したのは起きてから寝るまでにほぼ毎日使うものだけをピックアップした。
1.ボディーソープ
毎日使うボディーソープ。1ヶ月で1~2本使うのと、中国メーカのは怖くて使えないので日系を使っている。資生堂のKUYURAをピックアップ。
2.シャンプー
こちらもほぼ毎日使うシャンプー。ボディーソープ同様、資生堂ラブなので、ツバキ。
中国版は750mlx3に対して、日本版は500mlx3なので、日本版の4.5本分になる。価格調整すると1本あたり約667円。
3.洗剤
洗剤は日用品メーカがあまり選択肢がないので、花王のアタックになった。
- 中国価格 3L 65.8RMB = 1,316円 販売サイト(花王直販)
- 日本価格 1L 723円 販売サイト
単位調整後は中国価格は約439円。
4.柔軟剤
柔軟剤が、なぜか中国で見当たらない。外資メーカと中国のよくわからないメーカしか見つからないのは、まだ需要がないせいだろうか?今回はユニリバーの製品を選択。
ただ、日本のComfortは輸入品になるので適切ではない。花王の柔軟剤(ハミング)と比較してみると
- 日本価格 0.4L 225円 販売サイト
単位を揃えると3Lで約1686円となる。
5.歯ブラシ
歯ブラシはライオンが進出しているので、比べてみる。
6.歯磨き粉
こちらも比較対象が乏しい上に、種類が違うので一概ではないがシステマで行く。
7.ティッシュ
中国では箱入りのティッシュはほとんど使わないので、割高な箱入りではなく直接包装しているのを比較。現地生産している王子製紙のネピア。
ちなみに、この記事を書いている時点で特価をやっていた。68RMBで30RMBオフ。これに基づいて計算してみると
- 120組*4箱*6セット 78.6-30.0 = 48.6RMB なので972円。100組あたり約34円
8.トイレットペーパー
これは比較が難しい。理由は、巻き数や重ねている厚さが異なるためだ。中国ではシングル、ダブルに加えてトリプルがある。ただ、1層あたりが薄い気がする。一方、日本のダブルはかなり厚め。幸いなことにどちらとも包装が似ているので、単純に個数と重さ両方で比較することとした。
- 中国価格 10ロール 35.8RMB = 716円 1ロールあたり約72円 販売サイト(王子製紙直販)
- 1.84kg 1kgあたり約389円
- 日本価格 12ロール 438円 1ロールあたり約37円 販売サイト
- 1.3kg 1kgあたり約337円
9.食器用洗剤
10.ハンドクリーム
こちらも同じ製品がないので、同じ会社(ただし、法人が異なる)の似たようなものをチョイス。
日本価格を50gにすると約497円。
まとめ
一覧にすると下記のようになる。
アイテム | 販売元 | 中国価格 | 日本価格 | 価格差(%) |
ボディーソープ(550ml) | 資生堂 | 740 | 850 | ▲13% |
シャンプー(500ml) | 資生堂 | 667 | 862 | ▲23% |
洗剤(1L) | 花王 | 439 | 723 | ▲39% |
柔軟剤(3L) | ユニリバー | 660 | 1686 | ▲61% |
歯ブラシ(1本) | ライオン | 120 | 201 | ▲40% |
歯磨き粉(100g) | ライオン | 200 | 235 | ▲15% |
ティッシュ(100組) | 王子ネピア | 54 | 30 | 80% |
トイレットペーパ(1巻) | 王子ネピア | 72 | 37 | 95% |
食器用洗剤(1L) | ライオン | 388 | 408 | ▲5% |
ハンドクリーム(50g) | メンソレータム | 318 | 497 | ▲36% |
意外だが、日用品は日本よりも大幅に安い。
ただ、駐在している日本人はみんな口をそろえて高い高いという。なぜだろう?次の3要因があるのではなかろうか。
- 中国は購買場所、方法次第で価格が大幅に変わる。今回のようにまとめ買いなら安いが、小分けの購入だと日本よりも高い。中国にいて、日本の購買のライフスタイルをしていないだろうか?特に高島屋や伊勢丹などはこの典型例だろう。
- 同じ会社の製品でも日本生産にこだわると、輸送費+関税が高いので高く感じる。輸入品が高いのはどこも同じ。
- 生鮮食品で、安全なものをチョイスすると日本よりも割高になる。あまり普段買わない日用品より、割高だと思って買っている生鮮食品がこういう印象をより強く反復させている。
駐在なり、現地で事業起こしているなり、一定期間日本に戻れないのならば、賢く安全に、楽しく過ごしたい。皆さんの参考になれば幸いだ。
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