青天井の結納金相場
中国にいると、中国人をパートナーに…と考えることもあるだろう。日本がそうだったように、中国にも結納金がある。その相場をご存知だろうか?
結納金相場マップ
結納金を中国語では「彩礼」とか「聘礼」と呼ぶ。その結納金について取り上げた石平氏の記事が面白い。
この結納金の金額を記載した中国マップはかなり前から百度上に出回っており、結婚間近の中国人男性とよく話題になる。
この結納金マップには、地方版も地域ごとにあって広東省であればこんな感じである。
この結納金が高額になる理由はいくつかあるのだが、概ね次の3つである。
老後保障としての結納金
1つ目は、結納金の性格である。
このお金は、新婦両親の老後資金という一面がある。今でこそ中国にも年金制度があるものの、その昔は老後保障の担い手が減るのでその補填が必要だったわけだ。物価の上昇にともなって結納金の金額も上昇しているのではないか。
男女比の偏り
2つ目は、コラムにもある通り、歪な男女比である。
一人っ子政策には制度的な欠陥がある。第一子が男子の場合は第二子が認められない。しかし、第一子が女子の場合は、第二子が認められる。その結果、男性が女性よりも5%多いという男余りの現状がある。需要(男性)は年々増えるのに、供給(女性)はさほど増えないので、価格が釣り上がる。市場原理そのものである。
メンツ競争
3つ目は-あまり誰も触れないのだが-メンツ競争である。
中国人はとてもメンツを気にする。見栄っ張りなのだ。隣の子が結婚の結納金で10万元もらったのに、自分ちの子が5万元と言うのはメンツが保てないというわけだ。瞬間湯沸かし器の産地で見栄だけで人生を駆け抜ける東北人が上位にランキングするのも納得である。
管理人のケース
私が家内と結婚を考えたときも、これを話してる。
その頃の私はトラブル続きで、ウルトラ貧乏であった。30代なのに全財産が100万円ほどしかなかったのだ(苦笑)。素直に全財産をご開帳して了承得られるのだろうか?と打診した。
その時、義両親から言われたことは『結納金はそのまま娘にやるつもりなので、わざわざ現金化(人民元)不要。娘が納得して、幸せならそれでいいよ』と。
素晴らしい嫁と素晴らしい義両親である。
実際いくら必要なのか?
ただし、これは例外である。
知人1(日本人男性)の場合は、義両親のマンション購入金の頭金を肩代わりしている。約300万円ナリ。
知人2(日本人男性)の場合は、義両親に現金(人民元)で納付している。約200万円ナリ。
家内の親戚(中国人男性)は、2度結婚して2度とも結納金を支払っている。数百万円ナリ。
これに加えて、マンション+車+家具+結婚式が加わるのである。いわゆる”有房有车”と呼ばれるものである。
と言うわけで、中国人女性を娶る予定のある方は、金銭含めてしっかりと話をして第一歩を踏んでいただければと幸いだ。
コメント
martinさん
コメントありがとうございます。
うちも似たようなもんでした。外国人だから中国のあれこれは気にしなくていいよ!でした。
結局, 結納金問題は育った家庭ごとに違うんでしょうね。
こんにちは。
私も結納金はありませんでした。
給料の未払いが続き、貯金が50万円ほどしかなく、最悪の年でした。
私の事を気に入ってくれたのと「外国人だから中国のしきたりに従わなくてもいいよ」とのことでした。
toripassさん
コメントありがとうございます。
私も似たような感じです。
うちの場合は,私が海外赴任と遭遇してしまったため義実家の親族とお食事会しただけでした。
中国は女性が強いからか離婚→シングルマザーやるケースが多いので,その予防的または起きたときの保証的にも支払うのかもしれません…。
中国嫁日記の登場人物は,比較的マシかなと思います。
漫画が面白おかしく書くのもしょうがないかと…集客しないといけませんから(笑)
ただ,長く中国と接していると不感症になるのか,それのどこが面白いの?とかになる方を気をつけなくてはいけませんね。
私も結納金は無し。老婆は大学で日本語を専攻していて日本の風俗や文化も知っていて結納の制度も知っていましたが、自分がお金で取引される様でイヤだからいらないと言われ何もせず仕舞い。結婚式も中国ではしないと言うので、結婚の届け出を中国でしただけ。それでは、まずいと思い義父母と義弟を日本に招待して私の親族で結婚式を行ってそれでお終いでした。その後、子供が出来たので義父母は、子供にお金が必要なんだから私たちに使う必要は無いとお金を無心されたことはありません。ただ、このパタ-ンが一般的ではないのはわかりますよね(^^) ただ、色々と見ていると面子もありますが、個々の価値観次第で様々パ-タンがあるのも現実です。総じて中国社会は女性の権利が低く、離婚等となると日本ではあり得ぬ修羅場を何度か見ました。今は極端な男女比が中国人女性との国際結婚が難しくなっているとは言え未だトラブルは絶えません。中国嫁日記のブログを時々見るのですが、彼は中国語を解さないらしく中国ファンタジ-を書き記しるしていて、時々、なんかなぁ~と思うことがあります。いずれにせよ中国は面白いけど油断できないと常に思っています。