厳しく険しい国際結婚の路
中国のブログ検索ランキングで「日本にいる中国の花嫁」が上位に位置しているそうだ。昔に比べて一般化してきた国際結婚だが、その4割強が遅かれ早かれ破綻している。国際結婚の道のりは楽ではなさそうだ。
統計によれば離婚率が40%と中国ネットで話題
話題になっているのは、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)。元記事では、件数の多さとその離婚率の高さが注目されているようだ。
銭江晩報によると、日中の国際結婚は2000年に初めて1万件を突破。中国人は日本の国際結婚の総数のおよそ3分の1を占める。日本人男性と中国人女性という組み合わせがほとんどだが、3組に1組は離婚に至っている。統計によると、2003年以来、日中の国際結婚夫婦の離婚率は40%になるという。
この記事を見ると、まるで日本人-中国人カップルの離婚率が飛び抜けて高いように見える。しかし、統計情報を見てみると、どうやらそうでもなさそうである。国際離婚から日本人-中国人を除いた場合でも、4割弱なので平均的だと言える。
結婚前に中国人を見分ける5項目
日本人同士で結婚しても一定数は離婚する。去年の統計では1/3のカップルが破綻しているようだ。これに国際結婚した場合は、国を超えるがために難しくなるいくつかのポイントがある。
私自身国際結婚(私=日本人 嫁=中国人)しているが、付き合って結婚し今に至るまで比較的平穏に、仲良く過ごしている。私の経験則上から申し上げたい中国人女性と結婚する前に確認した方がいい5項目をあげる。
1.言葉の問題
国際結婚する以上、相手が日本育ちの日本生まれなど特殊な例を除けば、避けられない問題である。日常生活では問題なくても、緊急時や高度な判断が求められる時に、意思疎通が難しいと次項で示している内容と合わせて複雑化する。最低でも、半寝していても母国語でしゃべっても(もしくは、しゃべられても)聞き取れるレベルは欲しい。
我が家では…?:ほぼ中国語で、(ほとんどないが)喧嘩する場合も中国語である。
2.文化の相互理解
お互いに助けあって生活する以上、言葉の問題も大切だが、発言の基礎となる文化や習慣に相互理解がないとトラブルのもとになる。
たとえば、日本人男性であれば会社づきあいで飲み会などあるだろう。中国ではこのような習慣がない。仕事上、飲むことはあるがその場合は公私巻き込んでビジネスを取りに行くので、単独で相手が飲むことは稀である。自分自身が付き合いで飲んでいるにもかかわらず、家に帰ってそれについて咎められたら、喧嘩の火種になるのは目に見えている。
飲み会にかぎらず、近所付き合いや親戚づきあいの元となる相互の文化理解がよく出来ていることが重要である。
我が家では…?:私が人付き合いをほとんどしない人間。タバコ・酒・ギャンブル完全アウトなので毎日直帰。嫁がむしろ心配して、付き合いを薦めてくるレベル。
旅行へ行っても同僚におみやげを買わないでそのまま帰ってくるKY。嫁が勝手に買って出勤日に持たせてくれる。ありがたや…。
3.金銭感覚の一致
これは日本人同士で結婚する場合と同じである。ただ、中国人と付き合う場合、ミエに対してお金を大量に注いだりするケースがあるので、要注意だ。また、義父・義母などの面倒をどうするか?なども重要。
我が家では…?:結婚前に義両親にお会いしたとき、言われたのはお金の心配は不要。むしろ、私が日本でマンション買えないようであれば貸してあげるので相談するように…と言われた始末。
4.嫌なことが一致
日々の生活で嫌なことが積もると、どこかで爆発する。いわば、火薬庫である。好きなことは、長年一緒にいると感染するが、嫌なことに対しては嫌悪感が積もるのが一般的である。同居などしてみて、嫌なことが一致しているかどうか見極めるのをおすすめしたい。
食生活やライフスタイル上の不一致は苦痛でしかない。長年連れ添うものだからこそ、気をつけたい。
我が家では…?:私も嫁もかなりの潔癖症。めちゃめちゃになった状態が嫌い。掃除の有無などは目に見えるだけに、ここが一致しているのは助かる。
5.パワーバランス
1~4まで述べてみたものの、どうしても意見が合わない場合は、結局最後はどちらかがどちらかに倒れるしかない。尊重しあうのはもちろん重要だが、そこに意固地になってしまうと、空中分解事故になる。威圧的にやるのは口にフタをするようなもので、不発弾になる。どちらかが最後は自身に納得して相手に合わせてくれる、そんな関係がもっとも重要ではないだろうか。
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