ネット代も実は…
中国現法(現地法人)で仕事をしていれば、現地携帯の1つや2つあるはず。日本では携帯電話は引き落としが一般。しかし、中国ではチャージ式がメイン。中国語がわからなくても、チャージして使える人も多いことだろう。では、固定の光やADSL通信回線はどうやるのだろうか?
前払いは固定回線も同じ
実は、中国のネット回線も同じでチャージ式になっている。もちろん、払い込みや引き落としも可能なのだが、この場合デポジットが必要となる。また、前払式のほうが割引などが入るので、月払いに比べるとかなりお得になる。
事の始まり
先日、突然ネットワークがつながらなくなった。光の信号自体は来るのだが、ネットワーク(寬帶)のところが点滅しない。もしや…と思って中国電信のサポートセンターに聞いてみると、サービス保留状態となっていた。チャージ不足で止められているという。
普通の現法なら、これら含めて総務が一括して処理したり、ネット代込みの社宅が用意されるのでこういった心配は不要だ。しかし、私が所属する現法のように倒産間近資金繰りが難しいところだとなかなかそうはいかない。中国事業自体がド赤字と撤退してしまえばいいのに踏ん張りが必要なので、現法のランニングコストを極力抑えるという方針なので止むを得ない。総経理と私合わせても社宅家賃が2万元いかないという金欠ローカル型仕様なので、基本自分でやらざるを得ない。
ローカルに近い生活をすることで、現地の雰囲気を肌で感じ、中国マーケットに強くなって欲しいというありがためいわくな本社の心遣いをひしひしと感じる。
便利な即チャージ、即反映
先のサポートセンターに聞くと、チャージをすると即反映されて、またネットが使えるとのこと。銀行もそうだが、24時間対応ですぐに反映されると言うのは、中国のスピード感を体現していると言える。
チャージ自体は非常にかんたんだ。まず、中国電信のオンラインサイト(中国电信网上营业厅)を開く。もしも、すでに止められている場合は、WeChatでも可能。左側に话费→充值(チャージ)とあるのでそこまで進む。
ここで登録情報の入力を求められるはずなので、登録時の情報にしたがって入力する。もしも、忘れてしまったまたは代理でやってもらったのであれば、その人に聞くしかない。パスワードがわからない場合でも、契約時の番号(用户号码)がわかって、契約者名と身分証番号がわかれば取得できる。
このあと自助服务(セルフサービス)→固话/宽带充值まで移動して、必要事項を記入して支払いをすれば完了。
気をつけたいのは、宽带帐号は契約者番号であって、契約書面に記載のある設備番号ではないということ。右側に一応注意書きはされているが、当初私は混乱した。
チャージ完了後、おおむね10分ほどでネットワークが回復した。日本だと一度止められてしまうと、翌営業日まで待たないといけないが、この点中国は楽である。
この過程で知ったのだが、中国でも200M回線の提供をはじめているようだ。お値段が2,800RMB(約56,000円)。日本のBフレッツ(ぷららの格安プラン利用時)が4,158円/月なので約5万円。日本は中国の10倍で1Gbpsである上に、検閲やら規制やら考えると、中国のネット代の高さはかなり際立つと言えよう。
ただ、夜の11時近くまでスタッフが応対してくれたり、万が一の支払い不足時の即時反応システムなどは、日本のインフラプロバイダーも見習ってもいいのではなかろうか。
コメント