男女が国を越えた恋愛、そして困難を越えて結婚すると、次に出てくる大きな問題はなんだろうか?おそらく子供を育てる環境だろう。特に環境の第一歩である名前をどうするか?についてわが家がどうしたのかを紹介。
前回の記事更新からまるまるっと1ヶ月。この期間、いったい何をしていたのか?だが、第二子ができて、その対応(正確には暴れん坊将軍の第一子対応)に忙殺されていた次第である。
アレルギー怖い
以前に、子供のアレルギーについて困っている的なことを記事化した。
内容をかんたんに紹介すると子供の蕁麻疹(じんましん)が収まらず、医者に勧められてアレルギー検査したところ、料理でよく使う2大材料の卵・小麦に高いアレルギーがあったというもの。
この状況は、今もあまり変わらない。中華も洋食もほぼほぼどちらかを使う。そのため、わが家の食卓は、和食的なものが多い。純日本人である。
ただ、2年もこのような状況が続くといい加減飽きるので、少し前に小麦をちらっと食べさせてみた。結果、喘息のような症状と身体が真っ赤になって慌てて近くの人民病院に行く羽目に。
どちらの症状もショック状態と呼ばれる危ない状況。診察を受けた医者にこっぴどく怒られたのは言うまでもない。
アナフィラキシー反応は急速に進行して1~2分以内に、突然倒れ、呼吸が止まり、けいれんを起こし、意識を失うことがあり、直ちに緊急の治療を行わないと死に至る可能性があります。
日本の独立行政法人が作ったアレルギー対応マニュアルによれば、この状態は119(救急搬送)を要するレベルだったようだ。親戚の家に車がなかったら詰んでいたかもしれない。
と、手間がかかる第一子が大きくなりきらないうちに第二子ができたため、家の中はおもちゃ箱という次第である。
子供の名前をどうするか?
さて、タイトルの話。
子育てするときに、環境が重要なのは言うまでもない。”孟母三遷の教え”という言葉があるくらいだからだ。
孟子の母は、はじめ墓場のそばに住んでいたが、孟子が葬式のまねばかりしているので、市場近くに転居した。ところが今度は孟子が商人の駆け引きをまねるので、学校のそばに転居した。すると礼儀作法をまねるようになったので、これこそ教育に最適の場所だとして定住したという故事。
第一歩は子供の名付けだろう。どういった名前を子供につけるかは、悩ましい問題である。当の本人が気に入らない場合、名前をあとで変更もできる。ただ、相当面倒である上に子供が大きくなるまでそれがつきまとう。
で、わが家はどうしたのか?
第一子には『まさに日本人!』という名前をつけた。確証はないが当面の間、アジアにおいて日本の存在感は、それなりを維持できるだろうと予測している。日本人らしい名前をつけることで、日本ブランドを大いに活用できればと思ったのだ。
それに対して、第二子にはおおよそ日本人っぽくない名前をつけた。欧米などで使われる名前の中から、あまりにも日本人らしくないもの(たとえばアリスとかエリーとか)を除いてそこから選んだ。これに、日本でも読めそうな漢字をはめ込んで申請している。
日本は純血主義
なぜ第一子と第二子で、こうも違う名前をつけたのか。理由は、私が家内と結婚したときの経験である。
そもそもの話として、国籍や民族といったものを子供は選べない。ドラクエのように選択肢があるなら、自己責任!と言えるのだが、私も家内もそんなものを選んだ記憶が無いのだ。
結婚しようとしたときに双方またはどちらかの親(や親族)が、ここにツッコミを入れてくるケースががあるのだ。私の親が、まさにこれ。容姿や学歴はあとからなるかもしれない。しかし、どこの生まれか?はどうしようもない。
思うに、日本は純血主義なのではないか。ここで言う純血主義とは、純粋な血統・血脈を望む考え方で、外部からの「血」を拒むことである。ムラ主義と言ってもいいかもしれない。
第二子は女の子なので、結婚をすると多かれ少なかれ相手の家に入ることになる。男の子よりも女の子のほうがこの傾向は強い。混血であるがために、結婚の障害になったら…と思ったのだ。
同じようなハーフの子を持った方は、どうしているのだろうか?
コメント
春雨炒めさん
コメントありがとうございます。
わが家でも一度検討したことがあります。ただ,その場合日中に限れば…になるので,日中英で天秤かけて決めました。
どこに軸足を置くか(そして,どうなるかは誰もわからない)で名前付けは大きく左右するので,本当に難しいと思います。
我が家では妻ができるだけ同じ呼び方をしたいとの要望があったので
息子に日本語、中国語の発音がほぼ同じで、
ローマ字表記、ピンイン表記も同じ一文字の漢字をつけました。
個人的にはもう一つ漢字3文字からなる名前の候補がありましたが、
中国語では響きがシンプルではないため、一文字にしました。
ハーフの子供の名前って難しいですよね。
toripagonさん
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。私もグルグルと考えていました。
ただ,別の記事で言及したことあるのですが日中のハーフの場合,日本と中国どちらにいても中途半端になりそうだと思っています。
そのため英語圏に出たときに覚えやすい名前にしました。
でも,それが吉と出るのかどうかは何年も先ですね(笑)
我が家も中国人ハ-フで今年、5歳になります。名前は本当に頭を抱えました。結果は日中どちらでも通用する名前としました。日本語ではyohkaで中国語ではyaoxiaとしました。yaoは玉偏の漢字は日本では馴染みが薄いですが中国では女性名に多くも玉の意があるのでこれとしてxiaは中国の古い王朝であり、古い漢字の一つであることからこれを用いました。日本語読みは余りない音ですが洋子をヨウチャンと呼ぶように敬称がつけば問題なしと判断してこの名にしました。結果的に日中共に好評でしたが、国際結婚を両親に持つ子の思いや思春期等は考えても想像し得ぬと諦めました。我が家は日本を起点としており、今のところは中国を起点にするつもりはありませんが何より恐れているのは日中関係が破綻てることだけです。
所詮、共産圏と割り切っては考えられないのは両国の血を持つ娘ができてからです。ただ、最近は考えても詮無きことは考えないことにしています…