中国で生き残ること-日本人は弱い

中国人(嫁)
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日本人はなんでこんなに弱いのだ!

うちの子が最近ハマっているコーラン寝

中国人が肉体的に強靭なのは、離乳食にそのルーツがあるようだ。大人はもちろん、乳児もすでに早くからサバイバルに放り込まれるので、強くなる。そんな中国で生き残ることの一片を垣間見たので記事化。

子供と免疫力

春先に子供を授かって、もうすぐ4ヶ月。

周りから子供はすぐに病気になると聞いていたので、今まで風邪一つ引かない自分の子は頑丈だ!と思っていた。しかし、それは大間違いで、乳児は母親の胎内にいた頃に免疫をもらっており、9ヶ月頃まではこの効力が続くらしい。

誕生した赤ちゃんは、胎内で母親から感染症への抵抗力、すなわち「免疫」を受け取っています。それは血液検査で免疫抗体として測ることができます。
下のグラフにIgG(免疫グロブリンG)という免疫抗体の数値の推移を示しました。出生後、母親から貰ったIgGはどんどん減って、生後9ヶ月頃には無くなってしまうのです。

予防接種と関連情報案内/千葉県こども病院

ところが、ここ1ヶ月ほど子供の体に湿疹のようなものができてなかなか消えてくれない。小児科は様子見をしましょうと言うのだが、なかなか治まらない。

アレルギーは遺伝する

子供は皮膚が白いので、体質は自分に似ているも?と思い始めた。そう考えると、気になったのがアレルギーである。と言うのも、私がアレルギーの総合商社で、わかっているだけでも以下がアウトなのだ。

  • ハウスダスト
  • ダニ
  • スギ・ヒノキ(春花粉全般)
  • 猫の皮膚

ハウスダストとダニ、スギ・ヒノキは限りなくクラス6に近いクラス5。かなり強いアレルギー反応を持っているのだ。なお、アレルギー反応について知らない方は以下のサイトが参考になる。

クラス1は疑陽性つまりアレルゲンである疑い、クラス2以上は陽性つまりアレルゲンの可能性が高い、クラス4以上は強陽性で大部分の患者さんがアレルギー反応を示すといわれています。

特異的IgE抗体のクラス判定の解釈は?

日を改めて、アレルギー専門医に診てもらって検査してもらったところ…予想通りビンゴである。子供はまだ離乳食は始めていないが、卵白についてかなりの高い値が出ているので吸い込み防止のため、家での卵料理は控えてほしいとのこと。

まさに、アイヤ~である。

中国にアレルギーがない理由

でも、この検査結果が記事の本題ではなく、この検査結果を聞いた嫁の第一声である。

中国嫁『日本人(私のこと)は、なんでこんなに弱いのだ!中国で卵アレルギーなんて聞いたことないぞ!』

この反応、どこかで聞いたことある方は中国通である。10年ほど前にあった中国毒餃子事件でも、似たようなつぶやきがあって大炎上しているのだ。

日本のマスコミの中には「日本人は毒に対する抵抗力が弱い。」という言葉を取り上げて問題視していたところがありましたが、これは「自分たちは毒の中で生活しているから毒に耐久性を持っているんだ。」という自虐的な皮肉でしかありません。

中国毒ギョーザ事件 私的まとめ

ここから更に追い打ちがかかる。嫁の言葉はこう続くのである。

中国嫁『中国では離乳食からみんな卵漬けなのに!』

ああ、なるほど。納得である。

中国で卵アレルギーがないのは、乳児から卵食べさせるのでアレルギー反応持った子は、アナフィラキシーで死亡。そのため、虚弱DNA残らない…と。ちなみに、アナフィラキシー(英: anaphylaxis)とは、ヒトや他の哺乳類で認められる急性の全身性かつ重度なアレルギー反応のことで、処置が遅れるとショック死することがある。

中国は文化大革命やら天安門事件など内乱・騒乱に限らず、乳児の離乳食からサバイバルが始まっているのだ。日本のように離乳食含めて、アレルギーについて深い配慮がされている無菌室とはほど遠い。

そう考えると、嫁の言う日本人が弱いと言うのはあながち間違いではなさそうだ。子供には申し訳ないが、思わず声を出して笑ってしまった。

不謹慎なのだろうか?

コメント

  1. 鳳梨de中國 より:

    健KENさん

    コメントありがとうございます。
    似たようなことを嫁(中国人)も言ってました。
    日本でもアレルギーは少しずつ慣らしていくしかないのですが,ただ卵アレルギーなんて聞いたことがないとか言われたのは少しドッキリしました(苦笑)
    女性の妊娠前・妊娠後も卵(ゆで卵)をたくさん食べる習慣はすごいなぁと感心します。

  2. 健KEN より:

    Yahooの検索エンジンが規制され、理由を判明するためこちらのサイトにアクセスした。テーマに引かれて入れた。実に面白かったので、思わず事務所で笑ってしまった。(ウフフ~)
    申し遅れたが、自分は上海出身の中国人でパパ暦10ヶ月。毒餃子事件のごろは東京に在住、関東大震災の後帰国した。アレルギー総合商社ほどではないが、ダニ、ホウスダストには弱い、プラス両親からの熱烈の愛のおかげさまで成人になるまで小児喘息。
    娘は今でも母乳と離乳食半々で食べている。朝一番の乳は決まって卵漬け(黄身を溶け込む)。蛋白の部分は小分けして、そのまま食べさせる。 卵は大昔から中国の伝統離乳食品として有名。理由は、単純に安くて入手しやすい(60、70年代頃)栄養もいいからだ。それと、黄身の部分は脳の成長にもよいから子供に良く食べさせている。DNA改造だなんて、恐らく考えたことないだろう。ただし、幼児の時からできるだけいろんな食べものを食べさせて、拒食やアレルギー症の予防に有効との説は中国にも存在する。

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