シンガポールをはじめ東南アジアの主要メディアは、今回の武漢肺炎の現状、政府や社会の対策、今後について細かく報道をしている。一方で日本はあまり真剣に受け取っていないのか?と思うような報道が多い。
ASEAN界隈では今回の武漢肺炎(ことコロナウイルス)騒動について、今はどうなっているのか、それに対して政府や社会、個人がどのように取り組んでいるのか、次の一手はなんだろうか?という一連の流れをどこの報道局も取り上げている。
大手であるThe Straits Times、CNA、中華系の早报など視点はそれぞれあるが、取り上げている内容は上述を網羅している。今日(4月20日)のCNAのトップ18記事(巨大見出し1xサイドx3+最新記事)は1つだけ除いて武漢肺炎関係。
朝昼晩と毎日それぞれの媒体チェックしているが、ここ1ヵ月半はこんな感じである。武漢肺炎ニュースは、いささか食傷気味ではあるものの『得体の知れない』伝染病であること、これが引き金で経済と社会に大きな打撃を与えているので関心事であるから、各媒体ともにそうなる。
一方で日本のメディアはどうも様子が違う。同じ時刻(一番PV数が多い18-19時)のスクリーンショットがこちら。
武漢肺炎以外で目立つのが芸能関係と日本のメディアが大好きな過去ネタもの。満州云々をクリックしてみたらこんな内容。
開いた瞬間思ったのは『この内容、今、報道する必要か?』である。過去を報道して、今が変わるわけでもないのに。
もっと驚いたのは政府が配布始めたマスクの報道。
このニュース見るとわからないのだが、別のニュースを見るとこのシーンをこんな感じで報道陣が詰めかけて撮影していたらしい。
とても素晴らしい濃厚接触。Social DistancingのSの字もない。郵便局も取材拒否すればいいのに。
どうも日本のメディアは今回の武漢肺炎を他人ごととして思っているようで、真面目に取り上げるフシすらない。こういう人たちがニュース作っているので、遅くて不正確、憶測を勝手に入れてしまうのだろう。
ここまで書いて思い出したのだが、シンガポールを『明るい北朝鮮』と揶揄しているのは、日本共産党系である。
シンガポールにも選挙があって、国民は政権運営の評価として圧倒的に現行政府を支持している。それを朝鮮半島と比較するのはとても失礼である。
というわけで、今回の武漢肺炎は得体の知れない伝染病で治療法もないので、海外のメディア(日本語系・タブロイド除く)を見ながら状況把握に努めよう。
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