銀行カードの売買が横行

中国インターネット
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銀行口座もおまかせ

銀行カードの売買が横行

中国のネットワークで売買されているのは、日本の銀行口座やSIMカードだけではない。中国国内の銀行口座やカードも売買されているのでご紹介。

豪華偽造セット

売買されているのは、中国でおなじみの銀聯カード。中国最大の中国銀行のほかに、その他四大銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行)含めて各種カードの作成できるらしい。

銀行カードの売買が横行

この銀行口座セットには以下のものが含まれている。なかなか豪華である。

  • 銀行カード(银行卡)
  • 口座開設に使ったIDカード(身份证)
  • ネットバンクで使うドングル(U盾)
  • 通知先のSIMカード(手机卡)

1セットのサンプル写真をもらったのだが、以下のように雑な扱いである。口座開設を専業とする人たちがいるようだ。

銀行カードの売買が横行

気になるお値段は1セット1,000RMB(約17,000円)とのこと。ただし、ヒアリング(11月下旬)時点での価格である。先に記事化した”銀行口座の新ルール1枚制”が12月1日から施行されたあとは、価格を値上げするとのこと。

日本も他人事ではない

中国人であれ外国人であれ、正規の身分証があれば銀行口座の開設はかんたんである。

それでも、ニセの身分証を使って口座開設をするのは不適切な目的があるからである。広告にも『自分の身分証を使わず表沙汰にしたくない使途に使えます。マネーロンダリング・贈賄・収賄・財産移動などなど』と書いてある。

中国のことじゃん?関係ないよ!と思うのは大間違いである。日本でこのカードが利用された事件がすでに起きている。

中国で普及している「銀聯カード」の偽造カードなどを使い、日本国内のATMから不正に現金を引き出したとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は17日までに、住所不定の無職、陳政憲容疑者(22)ら台湾籍の男4人を窃盗容疑などで逮捕した。

10億円不正引き出しか 容疑の台湾人4人逮捕:日本経済新聞

政府対策にも逃げ道あり

中国政府も外貨流出やマネーロンダリング防止のため、今年の6月から海外での現金引き出し限度額を約半分にまで引き下げている。

海外発行カードのATM引出限度額変更について

また、12月1日からは銀行口座の新ルール1枚制が施行された。ただ、これらの制限はあまり意味がない。理由はいくつかある。

  1. 複数銀行に分散可能
  2. ショッピング枠には適用なし
  3. 必殺・お友達作戦

1,2,3でも逃げられないような金額や身分を明かすと不都合のある人が手を出すのだろう。今後は枠がゆるいショッピング枠で購買、そのまま現金化する換金業者が暗躍するのでは?と見込んでいる。

ちなみに、業者からは『銀行口座は本物。問題があれば新しい口座との交換も可能。1年間の品質保証付きだ!』と言われた。なんだかな…(笑)

興味がある方は一枚いかがだろうか?

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