中国・大気汚染シーズン到来

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冬の風物詩と言えば…?

山西省城太原-中新网より

ここ数週間で朝晩の気温がグッと下がって、外の景色も秋から冬へ変わりつつある。冬の定番光景と言えば目の前が真っ白になるスモッグである。相変わらず深刻な大気汚染について在中国日本国大使館より資料がリリースされたのでご紹介。

中国環境当局からもお知らせ来たよ

冬場になるともともと白っぽい中国の空は、さらに白くなる。生産活動(主に工場)や自動車などに加えて、暖房が使われるので悪化するのだ。特に石炭の暖房や集中暖房が使われる北部や内陸部で深刻な大気汚染がたびたび発生する。

手元のスマホにも、地元当局から以下のようなメッセージが出ている。同様の通知が各地方自治体の環境当局から出ている。

簡潔に言うと子供と老人、呼吸器疾患などを持った人は外に出るな。である。

大気汚染を総括した資料がリリース

当通知を受けて、在中国日本国大使館からも今までの情報をまとめたものがリリースされた。

11月21日,在中国日本国大使館のホームページの中国の大気汚染に関する資料を改訂しました。URLは以下のとおりです。

今回リリースされたのが次の2つの資料。

中国における大気汚染に関する注意喚起

中国における大気汚染について

上段の資料が中国における大気汚染についてまとめた概要になっており、中国における大気汚染の現状、原因や歴史的な経緯と政府の対応などが紹介されている。数年前から外資企業や中国企業に対して、政府が強い排出規制をしているが、今年になって行政機関の改革も行われた。

政府機構改革:2018年の政府機構改革により,環境保護部は「生態環境部」に改組。従来の大気・水・土壌汚染,自然保護,環境影響評価,原子力安全規制等に加え,気候変動,海洋環境,地下水汚染,汚染排出口管理,流域水管理,農業汚染等も所管

余談だが、在中アメリカ大使館が始めたPM2.5やPM10の測定と発表を、中国政府は内政干渉だと反発していた。

中国環境保護部の呉暁青・副部長は6月5日の記者会見で「ある国の大使館」が北京市の大気汚染度を測定し、発表していることについて、中国の法律に違反しているとし、中止を求めた。

米大使館の大気汚染数値の公表、中国当局「内政干渉」と批判

その前後くらいからネット上で出回り始めたのが、こういった大気汚染の値を見られるサイトやアプリ。私が愛用しているのがこちらのアプリで、この手のアプリの老舗である。

Air Quality: Real time AQI

その昔、アメリカ大使館が発表する値と中国政府が発表する値に差異があって(中国政府が発表する値はなぜか低かった)、両者を比較できるサイトが規制対象となっていた

その後、所得格差と並んで政府が本腰を入れ始め、大気汚染は以前と比べれば改善がされた。その頃から、サイトへの規制も解除され両者が発表する値にも差がなくなっている。

在中国日本大使館も言及しているが、中国とアメリカ、加えて日本の環境基準はそれぞれ異なる。中国の基準は、日本やアメリカと比べるとややゆるい。左側がアメリカ、右側が中国。色(深刻の度合い)が1つずつずれている。

必須アイテム-N95防塵マスク

原因がなんであれ、中国にいる間はご当地の空気を吸う以外に選択肢がない。

ただ、AQIが200超えた状態(たまに150超えでも)でフラフラ外を歩くと、頭痛やめまいがする。そこで、冬場になるとどうしても手放せないのが防塵マスク。大使館も類似のアドバイスをしている。

大気汚染時は空気清浄機を稼働した室内にとどまることが望ましいが、やむをえず外出する場合には、N95相当のマスクの装着が望ましい。

私が使っていて効果があると思うのがこちら。山本光学が販売しているN95マスク(7500V)。広げると三角形になり、装着するとアヒルっぽくなる。

使い捨てなのに1枚あたり100円なのでいいお値段なのだが、これをつけておけばAQI値が200超えていても頭が痛くなったりしないスグレモノ。

もっとも、同じ環境にいても義父母はなんともないらしい。そう考えるとムクムクと頭に浮かぶのがやっぱり日本人って弱いんじゃね?というやつである。

中国人が肉体的に強靭なのは、離乳食にそのルーツがあるようだ。大人はもちろん、乳児もすでに早くからサバイバルに放り込まれるので、強くなる。そんな中国で生き残ることの一片を垣間見たので記事化。

中国の環境と戦う諸兄のお役に立てれば幸いだ。