中国でGmailが使えないけど、読みたい!とき、どうするべきか?
2015年に中国がGmailを規制して早3年。2018年でもGmailを含むGoogleドメインへのアクセスは規制されたまま。プライベートでGmailを使っている人は、中国でどうやればGmailをみることができるのか。3つの対抗策をまとめたので参考にしてほしい。
Gmail規制直後のトラフィック
Googleは各サービスの情報を公開しているが、自社サービスへのトラフィックも含まれており、たとえばGmailがどの程度使われているか?も調べることができる。
そのトラフィック内容を見る限りでは、規制が始まった頃と比べると少しずつではあるが、利用者が戻っているのがわかる。トラフィック数自体は、ピーク時のアクセスが規制直後の2倍ほどになっている。
アクセス数が規制前の30%にも満たないことを考えると、以前のように多数のユーザに使われているのではなく、ある程度ネットワークを熟知した人たちがこっそり使っているという状況だろう。
つまり、外国人や海外留学経験のある人などVPNを知っている人だけが使っているわけだ。
GmailをGoogle以外で見る方法
そこで、GmailをGoogle以外のサイトで見るにはどういう方法があるのか。VPNを使わないで読む方法を3つ紹介しよう。
1.GmailをGoogle Appsで使う
Googleのアプリを使う正攻法だ。
この方法は、POP3やIMAPで取得するので、Gmail本体を構成するHTMLなどをダウンロードしないだけ軽量になる。
やり方は、下記を参考にしてほしい。
IMAP を使用して、他のメール クライアント(Microsoft Outlook や Apple Mail など)で Gmail のメールを読むことができます。IMAP を使用すると、Gmail のメールを複数の端末で読むことができ、メールはリアルタイムで同期されます。
残念ながら、現在ではこの方法は使えない可能性が高い。理由は、Googleのドメインがサブドメイン含めてすべて規制されているためだ。このためメールの受信自体ができない。言い換えると、ユーザが使っているのがiPhoneなどiOSであれ、Androidであれ受信ができないということ。
ごくまれにサーバメンテなどの理由からか、アクセスできるときがある。そのたびにある種お祭り騒ぎになるが、数時間もしないうちにアクセス禁止になる。
どのみちあまり期待できない方法である。
2.Gmailを外部メールに転送
この方法は、Gmailに届いたメールをそのまま他のメールアドレスに転送する方法。
転送先が中国であれ、中国外であれ、Googleサーバの規制外であれば問題ない。お手軽だが、転送された印(英語であれば”FW:”)がついてしまう。転送先で読むときに読みづらくなるが、VPNがなくても読める。
やり方は、以下の記事を参考にしてほしい。
3.Gmailを外部メールサービスで使う
この方法は、2番目と同じで一度Gmailの中身を外部へ出す方法である。
外部のWebメールサービスなどが提供している他のアカウントメールを取得する機能を使うので、Webメールのサイトが規制されていないことが条件である。
たとえば、Yahoo!メールなどを手持ちのメールソフトに見立てて、Yahoo!メールがGmailのメールを取得し、見られるようにしてくれる。ポイントは、外部メールサービスを提供しているところが中国当局から規制されていないことだ。
この手のサービスを使うと便利な分、Gmailが持っている強力なセキュリティ機能(2段階認証など)が使えないので、万が一が怖い。
中国で使える代表的なフリーメールを以下列挙する。
- Yahoo!メール
- Hotmail(ホットメール)
- gooメール
Gmailから別のフリーメールへの転送のやり方は、それぞれのヘルプを参考にしてほしい。たとえば、Yahoo!メールであれば、下記である。
Yahoo!以外にもNTTが運営するgooなどが似たようなWebメールサービスを提供しており、こちらも使える。
なお、Yahoo! Japanについては検索機能が2017年に規制対象となっており現在使えない。ただし、それ以外の機能(メールやニュースなど)は正常に使えている。しばらくこの方法で様子見をするのも手である。
難点は、この手のWebメールサービスは広告がどうしても入ってくる。Yahoo!だとメルマガが送られてきて拒否することができない。
【Yahoo!メールでPOP/IMAPアクセスなどを利用していた場合】
Yahoo!メールでPOP/IMAPアクセスや、転送機能を利用するには、Yahoo!ダイレクトオファーの登録が必要です。Yahoo!デリバーの設定はYahoo!ダイレクトオファーに引き継がれていますので、設定を変更する必要はありません。
人様のサーバをタダで使う代わりに、広告くらいは受容しなさいということだ。もしも、日本でプロバイダなどのメールを引き続き使っていれば、そちらでメールを受信すればいい。
Gmailを中国で使う方法のまとめ
Gmailを読むだけならば、ここで取り上げた方法で可能だ。
ただ、外部のWebメールを通してメールを読む場合、別途メールソフトのセットアップが必要となる。そのため、AndroidやiPhoneでGoogleが提供するGmailのアプリを使って読みたいのであれば、VPNが一番手っ取り早く安全である。
今回はVPNを使わなくても読む方法を紹介したが、ユーザそれぞれ使い方があるかと思う。用途に応じたアクセス方法を確保しておくといいだろう。
中国に来てGmailが使えず困っている諸兄のお役に立てれば幸いだ。
コメント
早速のご連絡ありがとうございます。
VPN変えてもダメでしたが、iPhoneのgmailアプリをインストールして開いたら見れたので、取り敢えず問題は回避出来ました。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
今、まさにVPN使ってGmail(Google他)使っていますが、特に問題は起きていません。
VPN複数あるようであれば、業者を切り替えてみて下さい。
もしも、1つしか契約していないのであれば業者側に障害とか起きているのかもしれないので、サポートにメールを投げてみるのはいかがでしょう?
こんにちは
昨日(11日)の夜からVPN使ってもGMAILがおかしくなっているのは私だけでしょうか?
iPhoneの標準メール設定だと件名は表示されるものの本文が表示されません。中国電信のADLS,中国聯通の3Gどちらも同じ。上海です。
何か情報あれば教えて下さい。