中国のメッセンジャーと言えばQQである。WeChatの登場後、伸び率が鈍化、以前ほどの勢いはない。しかし、それでもアクティブユーザ(常に使っているユーザ)数が10億人/月を超える。
QQの特徴の1つであるコミュニティ-グループ(QQ群)には、語学学習や出会いなどまともな部類から怪しげなものまでいろいろある。
QQグループに流される情報もさまざま。在留カードから医薬品の売買、在留資格の斡旋までありとあらゆるものがあるのはお伝えしているとおり。
政府や規制当局の懸命の浄化作戦にもかかわらず、まるで不死鳥のごとく蘇る中国人商魂には日本人も見習うべきだろう。
そんなQQグループで、つい先日見かけた怪しげなオンラインバイトがこちら。
有日本的朋友帮忙拍照片的吗?20一张?一张一结,要很多张,顺路看见拍下就行
(意訳):日本にいる人で写真撮影を手伝ってくれる人いますか?1枚20元(約330円)、1枚単位で精算、大量に必要、ついで撮影でok
1枚20元なので30枚も撮れば約1万円である。下手な日雇いバイトを1日やるより稼げてしまう。え。なにそれ。おいしいじゃん!
詳細は個別メッセージで…とのことなので、聞いてみると以下の返事。
店铺支付宝收款码,一张一结结
(意訳):(欲しい写真は)店舗においてある支付宝の支払いバーコード
ぅ~ん。
支付宝と言っているが、この写真のバーコードはいろいろ炎上しているPayPay(ペイペイ)のもの。支付宝とPayPayは提携しているので一緒と言えば一緒ではあるが。
2018年秋のサービス開始を予定している決済サービス「PayPay」の加盟店で、訪日中国人が普段使用する「Alipay」アプリでのQRコード決済が行えるようになる。対象は「Alipay」アクセプタンスマーク付きの「PayPayコード」設置店で、店舗に掲示されたQRコードを利用者がスキャンする方式で連携する。
正規のプロモーションで使うなどであれば、Alipayの運営元や使っている店舗にお願いすればすぐ手に入りそうなものだ。それをなぜ人力でかつ大量に必要なのか。
怪しすぎる…。QRコードを利用した陰謀めいたものを感じる。
詐欺事件の受け子(振り込め詐欺などの犯罪で、直接現金を受け取る役をいう隠語)や出し子(振り込め詐欺などの犯罪に利用された預金口座から現金を引き出す役をいう隠語)なみにいかがわしい。
受け子も出し子も詐欺罪の共同正犯扱いになる。
本決定は、「被害者が途中で詐欺と見破っていても共犯者と共謀して(荷物を)受け取った場合、詐欺未遂罪の共同正犯の罪に問い得る」とした。
人柱になってみたい方は、挑戦してみてはいかがだろう?なお、本コメントは、教唆(そそのかし)しているわけではないことを断っておく。
コメント