本物ソックリ!偽造在留カード業者に聞いてみた

精巧な偽造カード

本物ソックリ!偽造在留カード業者に聞いてみた

中国系コミュニティを覗いているといろいろな怪しげな広告を目にする。今回はそのうち偽造在留カード業者を取り上げる。

在留カードって何?

日本人であれば、そもそも在留カードが何?と知らない人も多いはず。このカードは『法務大臣が我が国に中長期間滞在できる在留資格及び在留期間をもって適法に在留する者であることを証明する「証明」』するものだ。

在留カードとは? | 入国管理局

中国に適法に在留している日本人であればパスポートに張られている居留証、これに身分証の機能を付け加えたカードである。個人的には、日本人が中国にいてたっぷり納税しても身分証明証をもらえないのに、在日外国人には付与される。不公平感たっぷりである。

それはさておいて、バイヤーとコンタクトを取る機会があったので聞いてみた。

気になるお値段

偽造在留カードの価格は、1枚あたり2万円。聞くまでは5~10万円だと思っていたので、良心的な価格設定である。さらに大量購買(20枚程度から)であれば、1万5千円で販売すると言う。

このカード絡みのトラブルは、たびたびニュースでも報道されている。

【衝撃事件の核心】「拠点」は中国か…国境を越えて暗躍する在留カード偽造・販売の闇ビジネス – 産経WEST(2015年1月)

「中国の偽造業者に発注し30枚売った」 在留カード偽造の中国人ら摘発 1枚7~8万円で請け負い – 産経WEST(2016年8月)

バイヤーいわく『この手のカードをやりとりする人は、おおむねこのくらいの枚数を購入』するとのこと。同一人物が、複数の銀行口座を作ったりしているということだろうか?

各種カード対応、ホログラム対応済

話の流れで用途を聞かれたので、銀行口座開設と答えるとバイヤーから『在留カードだけでいいの?』と。うん?どういうこと?

続けて言うには”各種カード”の製作が可能とのこと。

たとえば、健康保険証であれば国民健康保険はもちろん、団体系の保険証も作れるというのだ。驚くべきはそのクオリティ。実際に業者が製作した偽造在留カードを見て欲しい。

本物ソックリ!偽造在留カード業者に聞いてみた

在留カードには偽造防止のホログラムがいくつか施されており、見分け方を法務省入国管理局がガイドを配布している。

本物ソックリ!偽造在留カード業者に聞いてみた

「在留カード」及び 「特別永住者証明書」の見方 – 入国管理局ホームページ

ただし、この偽造在留カードもそれをしっかり再現している。次のイメージは、製造業者から見せてもらったビデオの1コマなのだが、業者が上下、左右に揺らしており、ホログラムの再現が確認できた。

本物ソックリ!偽造在留カード業者に聞いてみた

前払いの場合は、注文当日に製作し、写真とビデオで確認しながら満足するまでしっかりフォローするとのこと。中国工場から手元まで最速3日!まさに誠心誠意である。何かが激しく違う気がするが…。

受取・所持に罰則

さて、ここまで紹介すると遊びで作ってみよう!と思う人がいるはずだ(少なくとも記念に1枚買おうかと私は思っていた)。しかし、待って欲しい。持っているだけで、捕まる可能性があるのだ。

出入国管理及び難民認定法(いわゆる入管法)には罰則が次のとおり設けられている。

第七十三条の三  行使の目的で、在留カードを偽造し、又は変造した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。
2  偽造又は変造の在留カードを行使した者も、前項と同様とする。
3  行使の目的で、偽造又は変造の在留カードを提供し、又は収受した者も、第一項と同様とする。
4  前三項の罪の未遂は、罰する。

『行使の目的』が要件なので、遊び目的であればクリアできそうだが…、各自自己責任でトライしてみていただきたい。