次世代QQことTencent TIMが秀逸-特長から使い方まで

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無駄な機能を一切省いたビジネス版QQ

テンセント(腾讯)と言えばQQやWeChat(微信)が有名である。同社より去年リリースされたTencent TIMが、今まで使っていたQQ Internationalより格段に使い勝手いいので、特長と使い方をご紹介。

QQがWindows 10に非対応どうしよう?

LINEと言えば多くの日本人がビジネスで、プライベートで使っているコミュニケーションツールである。その日本のLINEに相当する中国語ツールが、テンセント社がリリースしているQQやWeChat(微信)だ。

QQについては以下のコラムで詳しく説明しているので割愛する。

今でこそスマホがパソコンより使われているが、業務やプライベートではまだまだパソコンは現役だ。そんなパソコンでもっとも使われているチャットソフト、それがQQである。QQの機能、メリットとデメリットを紹介。

QQの本家(中国版)は機能が年々増加していてる。友達とのコミュニケーションはもちろん、音楽、映画、ゲームなど個人が欲しそうな機能を一通りそろえた十徳ツールとなった。最近ではライブ(生放送)への対応やQQ钱包を実装して、拝金主義の極みと当サイトが批判した。

中国と言えばQQやWeChat(微信)だが、どちらもテンセント謹製である。そんなQQにお年玉機能があるのをご存知だろうか。オフラインでもオンラインでも拝金主義にまみれた中国をご紹介。

そのQQ中国版は、私は大嫌いである。理由はチャットウインドウに広告が入るため、とても目障りなのだ。私のように広告が一にも二にも嫌いな人間は、国際版であるQQ Internationalを使うしかなかった。

ところがこのQQ Internationalのパソコン版は最後の更新から5年以上経過している。そのためWindows 8.1以降の可変DPI環境ではいろいろ不具合が出る。

そんなQQ中国版から、ゲームや音楽など趣味機能を外して軽量化したコミュニケーションツールが”Tencent TIM”だ。トップページに『专注团队沟通协作』とあるとおり、会社などでのコミュニケーションに特化したツールである。

TIMの特長=QQ+Dropbox+Office

このTIMは”Tencent Instant Messenger”の略らしい。TIMの特長は次の3つである。

  1. 無駄な機能の削除
  2. クラウドとの連携
  3. Officeファイルとの連携

クラウドとの連携は、個人またはグループでやり取りしたファイルをクラウドに自動保存してくれる機能だ。Dropboxの中国版と言っていい。各アカウントごとにディスクサイズ10GBが無償で貸与される。フォルダ管理できるのでやり取りしたファイルのうち重要なものを別フォルダに保存して管理できるのだ。

さらに秀逸なのが、Office機能。

クラウド上に保存したファイルのうちWordやExcel形式であれば、オンラインで直接編集することができる。その後、編集した内容を別のユーザに転送したり、クラウド上に保存することもできるので、出先などOfficeがない環境でも作業ができる。

クラウドとOfficeが連携しているので、編集履歴をクラウド上から確認できる。各履歴が保存されているので、間違った編集をしたら以前のバージョンに戻すこともできる。おまけにすべて無償だ。

いわば、TIM=QQ+Dropbox+Officeなのだ。これ、本家のMicrosoft Officeより使い勝手がよくないか?

TIMのインストールから使い方まで

TIMのインストールは公式サイトから可能だ。

サイトではWindows版、iPhone版、Android版が公開されている。スマホ版はパソコンで見ていても、マウスオーバするとQRバーコードが表示され、スキャンするとダウンロードリンクに飛ぶようになっている。

ダウンロード先はiPhone版はAppStore(アプリストア)から、Android版はAPKを直接落とす仕組みだ。

QQでよく見るペンギンは消えている。

TIMを起動するとIDとパスワードが求められるが、このアカウント体系はQQと同じだ。IDが正しければサーバからフレンドリスト、グループリスト、QQの設定に加えて表情(Emotion)セットも勝手にダウンロードしてくれる。素晴らしい!

QQ中国版のように広告は一切ない。プログラムのトップはもちろん、チャットウインドウにも出てこない。

設定項目では、TIMへの機能の付け加えや削除が可能である。オフィス版なのでDropbox機能、カレンダー、メール、QQ钱包、福利(クーポンなど)くらいしかないが十分だろう。

QQ International版で一番不満だったのは、QQ中国版で追加された外部リンクや動画の埋め込みに未対応だったことだ。TIMは当然これらに対応している。たとえば、グループのメンバーや友達が動画サイトのリンクを張ると、そのままプレビュー再生できるのだ。

オフィスで使う機能にしぼりこみをして、軽くて広告がない。QQ Internationalを今までは推してきたが、今後はTIMをぜひおすすめしたい

多言語対応とセキュリティ

そんないいことばかりのTIMだが、唯一残念なのは多言語対応していないことだ。表示だけであれば外国語には対応しているのだが、インタフェイスは中国語のみ。

ただし、設定項目はほぼQQと同じだ。どうしても中国語が読めないという方は、QQ日本語版をインストールして設定してログアウト。その後、TIMでログインすればいい。

また、TIMのスマートフォン版は、インストール直後の権限設定がかなり広範囲だ。中華ソフトのお約束でもある。Androido版であれば以下の権限をデフォルトで取得する。

  • カレンダー
  • カメラ
  • コンタクトリスト(電話帳)
  • 位置情報
  • マイク
  • 電話番号
  • SMS(ショートメッセージ)
  • ストレージ

どう使うか?にもよるが普通に使うのであればコンタクトリストとストレージ許可を与えておけば十分である。それ以外は拒否しておこう。

QQをまだ使っている方は、TIMへの乗り換えをおすすめする。