セキュリティ対策の甘さや個人情報の盛大な漏洩等々話題が尽きないLINE(ライン)。海外版と日本版では仕様が異なる。そこで、今使っている海外版LINEをそのまま日本に持ち込んで使えないのか?をチェックした。
海外版LINEと日本版LINEは異なる
海外版LINEと日本版ではいろいろと仕様が異なる。大きな違いは3つ。
- チャットバー等の広告非表示
- コンテンツ(ニュースや音楽)やライフサービス(LINE Payなど決算機能)がない
- ID検索の制限がない
日本のコンテンツを私は基本見ない(政府の公式情報等除いて)。特に芸能ネタが多く広告だらけのニュースは見たくない。関連する広告表示も目障りである。
こういった機能(仕様)が異なるため日本版LINEと海外版は別製品として扱われており、友達やメッセージのやり取りはできても、ソフトは入れ替えとなってしまう。
LINE Payが使えないのは不便かもしれないが、日本に限らず決済システムは氾濫しているのでLINE Payが使えない不便さは他でカバーができる。そのため、たとえ日本にいたとしても海外版LINEを使い続けたほうが便利なのだ。
海外版LINEで日本の電話番号は使えるのか?
海外版LINEも日本版と同じく電話番号の入れ替え機能がある。アカウント部分を見ると登録番号の変更箇所があって、ここで変更ができる。
Changeをクリックして実際に変更(ここではシンガポール番号から日本番号)をしようとすると…
桁数チェックなどほぼなしで、”電話番号に誤りがある。番号を確認してリトライ”と言われてしまう。国の番号候補に日本(+81)が入っていないので、日本版LINEを使いたい場合はソフトの入れ替えをしないといけないようだ。このとき、購入したStickerはThemeは全部消えてしまう。さて、どうしよう?
LINEは電話番号を常に監視しているわけではないので、このまま番号変更しなくても使える。ただし、スマホが壊れた等で機種変更するとすべて消えてしまう。さて、どうしたものか。
単純に海外版LINEから日本版に乗り換えするだけであれば、登録メールアドレス+バックアップでできるようだ。
海外版LINEをそのまま使う方法
新しいスマホでも使えて、過去の履歴を保持するには別の方法を考える必要がある。この解決方法はLINEのログイン画面にある。
日本版LINEでは登録でもログインでも電話番号が必須となっている。しかし、海外版LINEでは電話番号以外に、Facebookログインもサポートされている。アカウントでFacebook登録をしておくと電話番号が海外番号から日本番号に変わってもそのまま使えるようだ。
このFacebookログインを行うとFacebookとの連携認証が表示されるので、そのまま認証を承認。その後、Google Driveから過去の履歴をリストアするか聞かれるのでリストア。
この連携でログインが成功するとこのようにLINEで設定してあるアイコンと名前が復元された。Facebookで設定しているアイコンはLINEのものと異なるので、LINEサーバから取得したことが確認できる。
諸設定もGoogle Driveに保存されているようですべて元と同じように設定されていた。インストール後にデバイス(データ)へのパーミッション見てみると電話番号にはタッチしていないことが確認できる。そのため、身元確認に使った電話番号が使えなかったとしても支障がない。
日本版LINEユーザとは、ID検索でも探すことできて電話番号を連絡先に登録(または相手が登録)すれば友だち追加はできる。
このFacebook認証の仕様が変更される可能性はあるものの、当面はこの方法で日本の面倒な認証をすべてスキップできる。ここに不要なサービス広告が消えるのであればかなり快適である。日本に戻るけれど、日本のLINE使いたくない方のお役に立てば幸いである。
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