シンガポールでメルカリ

シンガポール
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メルカリは”日本で”代表的なフリマアプリ。ただ、日本国内だけを考慮した仕組みになっている。おまけにトラブル防止のためか、日本国内のアドレス以外からアクセスをするとログインすらさせない仕様である。そんなシンガポールでメルカリを使うにはどうしたらいいのか?

メルカリを敢えて海外で使う目的

メルカリはあまりにも日本特化したサービスで、海外から理由する理由は普通ない。単に海外で日本の製品を購入したいのであれば、中国人の代购のようなサービスは掃いて捨てるほどある。さらに、主要なショッピングサイトは海外発送対応できるケースが多い。

では、どんなときに使うのか?と言うと日本にいる親戚が自分宛てに何かを送ってくれるときに、ついでに何かを買うケースくらいである。メルカリはオンライン西成なので、情報弱者を相手にするようなモノしかない。

唯一の例外がアミューズメント景品の横流しである。それがトミカである。シンガポールでもトミカは手に入るが概ね9S$程度(700円)。これに対してゲームセンターなどでキャッチャー上手な人が大量に取ったトミカを市販価格よりも大幅に安く流しているのだ。

たとえば、これ。正規価格は500円前後、リテール価格が300円弱。これを200円台で流しているわけだ。ただ、これを敢えてわざわざメルカリで買って転送するくらいなら、シンガポールで直接買ったほうが安い。そこで冒頭の誰かに何かを送ってもらうときの”ついで”になる。

VPN判定を備えたメルカリサーバ

と、海外からこのメルカリを使う必要性はほとんどない。ところが、このメルカリ、サーバのセキュリティは案外しっかりしていて、海外のネットワークから直接ログインを試みると…

メルカリは国内での利用を前提としたサービスとなっています。国外からのご利用は制限をかけさせていただいております。

とユーザ登録はもちろん、ログインすらお断りされる。そこで商用VPNまたはAWSやGoogle上に仮想VPNサーバを立ててログインを試みるとログイン自体はできる。ただ、いわゆる仮想サーバのIPリストを持っていて、ログイン後にBuyeeへのジャンプを促される。

この時点ですでに国内ではなく海外にいる判定されているわけで、個別ページに飛ぶと以下のようなメッセージが出てくる始末。

The proxy purchase service for Mercari is for customer`s living outside of Japan.
If you live in Japan we kindly ask for you to purchase directly from the Mercari website.

メルカリの代理購入サービスは、日本国外にお住まいのお客様が対象です。
日本国内にお住まいのお客様は、メルカリのサイトから直接ご購入くださいますようお願いいたします。

Buyeeは”tenso株式会社”が運営しており、日本国内宛の商品を代行受け取りし、海外へ発送するサービス。対象が日本国内だけのローカルサービスで、海外に住む日本人以外に需要がない。近年、Amazonのように国内外で展開するサービスは、国際流通網を拡充しているのでそう遠からず淘汰されると思われる。

解決手段:ローミング

上述のように仮想サーバは封じられているので、国内の有名ではない仮想サーバを使うのも手なのだが、実はローミングするのが一番手っ取り早い。以前はローミングが驚愕するほど高かったのだが、去年あたりから始まった主要キャリアの格安サービス使うと定額でローミングが使えるようになる。

NTT割安SIM ahamoでデータローミング
2021年4月からNTTドコモからahamoというブランドで格安SIMがリリースされている。このカード、海外在住者(特にネットワーク制限がある国・地域)にとってなかなか魅力的である。

追加料金不要で、海外82の国・地域でデータ通信がご利用になれます。日本人の渡航先約95%※のエリアをカバーしています。

以前はローミング通信が青天井だったためつなぎっぱなしができなかった。個人用ではないが、会社支給のスマホを入れっぱなしで放置したところ、翌月に数十万円の請求が来た頃を思えば、定額サービスのおかげで気にすることなく使えるようになった(制限速度や1ヶ月あたりの通信量の問題はあるが…)

10年前と比べるとローカルマーケットに流れる製品も品質が向上、日本製品の流通もオンラインと店舗でたくさん流れるようになったので、わざわざ使う必要性はほとんどない。ただ、”あえて”つかうときにこんな方法もあるよ、というわけである。

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