中国インターネット規制の弊害
中国に出張をした。数日間、仕事で滞在。現地でもネット経由で仕事メールのやりとりをやった。帰国後、中国で見られなかったFacebookをワクワクしながら開けようとしたら、「ページがみつかりません」と出た。
そんな経験ないだろうか?実はこれ、中国のインターネット規制の弊害である。その原因と対処法を紹介したい。
利便のためのキャッシュが起こす弊害
インターネットにアクセスするかはキャッシュ次第
普段使っているパソコンやスマホで、サイトを見たとする。違う日にもう一度開いてみると、前回よりも高速に表示されるはず。パソコンやスマホは、ページを開い時に、毎回アクセスをしに行っているわけではない。検索結果をどこかに保存しておいて、これを表示している。技術用語で、キャッシュと呼ばれる。
使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること。また、その際に使われる高速な記憶装置や、複製されたデータそのもののこと。
つまり、手元に前回表示した内容を残していて、それを使って表示する。だから速い。
DNSもキャッシュを持っている
本サイトで紹介したDNS(インターネットの住所録)。これも一部をキャッシングして、PCやスマホに保存している。もしも、中国に滞在中、中国のDNSを利用したことがあるならば、その時の記録が残っているのだ。
「ページがみつかりません」症候群の治療法
ブラウザキャッシュのクリア
InternetExplorer(通称IE)やFireFox(同FF)、Google Chrome、Operaなどは、標準でキャッシュを保存し、何日間か経過したら削除する設定になっている。そこで、このキャッシュを削除してもらう。やり方は「設定 > インターネット オプション > 全般タブ > 履歴の閲覧 > 削除」で実行。
キャッシュされたDNS情報を削除
中国のネットワークに接続後、開けないサイトが出ているようであれば、キャッシュされたDNS情報を削除すると効果的。
Windows XP/Vista/7の場合は、[スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト] を指定。この画面で、下記を打ち込んでEnterを押す。
ipconfig /flushdns
成功すると”Successfully flushed the DNS Resolver Cache.”や”DNSリゾルバーキャッシュは正常にフラッシュされました。”とでてくるはず(下図参考)。これ以降、アクセス時には、上で設定したDNS情報をもとにアクセスするようになる。
中国から戻ってきても覚めない悪夢。それがチャイナ・ドリーム。悪夢からの開放に役に立てば幸いだ。
コメント
TV atさん
Android端末は仕様ごとにDNSキャッシュの持ち方が違います。
共通して言えることは、端末の再起動ですね。
キャッシュクリアするアプリもありませんので、タイムアウト(10分以上)放置するのも手です。
こんにちは。AndroidでDNS キャッシュを消去するにはどうすれば良いのでしょうか?