日本より進んでいる中国の銀行
中国のサービスと聞くと、眉をひそめる人が多い。実際そのとおりで、レストランなどでひどい目に遭う人は少なくない。しかし、銀行などハイエンド向けは、日本よりはるかに進んでいる。そんな中国の銀行をご紹介。
先進的で便利なネットバンク
日本ではようやっと広まったネットバンク。
おとなり中国では、スマホアプリがとても充実している。日本だと「まずは店頭まで」と案内されることが、中国だとスマホ上でできてしまうのだから驚き。銀行のスマホアプリのトップ画面をみれば、その機能の多様さに驚くはずだ。理財商品や宝くじまで買えるのだからすごい。(消費者への説明責任は?という疑問は残るが)
よく使う便利な機能は
- スマホアプリで振込
- スマホアプリから「外貨と人民元」を両替
- 定期預金をアプリから実行
- 入金・出金ですべてSMSにて通知
- 公共料金(電気・ガス・水道)を全部スマホアプリから支払い
- プリペイドカードへのチャージもスマホから実行
日本の銀行でも、ネット機能への拡充しているところもある。
ただ、中国の銀行は夜中や連休などを除けば、業務時間外でもこれらが使えるところが便利。日本だと夜の9時くらいに振込をやっても、実際の処理は翌日の朝だが、中国ではリアルタイムで処理されるのですぐに結果がわかる。
買い物をすればすぐに通知が飛ぶし、ネットでの買い物に必要な動的なパスワード(都度、変化するパスワード)が携帯電話に飛んでくる。日本のように乱数表を取られたらおしまい!なんてことは、中国では起きない。
店頭も便利
ネットはこのように便利だが、店頭も日本よりも格段にいい。
日本の銀行は、銀行業務そのものは平日の朝9時から3時まで。土日はお休みなので、普通に働いているとほとんど利用ができない。市役所などもヒドイが、銀行も同じくらいお役所仕事で、態度がでかい。
その点、中国はすばらしい。各地区の大きめの支店であれば、朝の9時から夕方6時まで営業している。個人向けならば、週末土日とも通常業務という店舗も少なくない。すばらしいのは、長期休暇期間でも平常通り業務していること。
日本のおもてなしは本当か?と言うことで、ネットのメディアでも取り上げられている。
一方、中国の銀行は、各行によってやや差がありますが、営業時間は概ね午前9時から午後5時までです。そして、なんといっても土日も普通に営業しています。
中国人の友人に日本の銀行の営業時間を話したら彼は驚き、「公益性的にも、土日こそ一番営業しなきゃいけない日じゃないの?」と至極真っ当な指摘をしていました。
年の瀬にさっさと客を追い払う割に高給取りの日本の銀行は、淘汰されたほうが日本のためである。
預金は誰のもの?
日本の銀行業務で理解に苦しむのは、入金出金に対する手数料。
そもそも銀行に預けている預金は、預金者のもの。それを運用して利ざやを稼いでいるはずなのに、さらに引き出しや入金で手数料を取られるというのはおかしな話。中国(台湾や香港含めて)では、こんなおかしな手数料は取られない。24時間365日、無料だ。(※HSBCのように例外はあるが…)
最近、利ざやで稼げないので手数料で稼ぐビジネスモデルに日本の銀行は移行しつつあるそうだ。儲かっていた自体にも手数料を取っておきながら、稼げなくなったら預金を人質にしようとするのだから山賊のよう。
こういう小回りの効いたサービスや態度を、日本の銀行さんも中国の銀行から見習って欲しい。無理だろうけれど。
コメント
いつもコメントありがとうございます。
本当にそう思います。わざわざ銀行まで行くのは現金を引き出す時と手続きする時くらいで、あとはスマホ上で全部事足りるので助かっています。
日本の銀行もこのくらいやってくれるといいんですが…。
確かに中国の銀行のサービスは日本より進んでますよね。来月にはApple Payも銀聯と提携してサービスを始めるみたいですし。益々便利になりそうですね。