中国当局アパホテルとの提携を禁止

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中国人が嫌ならアパホテルへ行こう

中国当局が国内の旅行代理店に対してアパホテルとの提携および広告を取りやめるように発言。日本に戻る予定の方は、中国フリーのアパホテルに宿泊するのはいかがだろうか。

北朝鮮ばりのスポークスマン

今回の禁止令は、中国国家旅行局(中国語名:中华人民共和国国家旅游局。日本の観光庁相当)のスポークスマン(写真向かって右)が語ったもの。原文は以下にて見ることができる。

中国旅游业界对日本APA酒店错误做法表示强烈愤慨

いつ削除されるかわからないので、中国国家旅行局スポークスマンの発言内容を原文そのまま以下に転載する。

近期日本APA连锁酒店在客房内放置右翼书籍事件在网络上曝光,引发中国民众强烈愤慨。APA酒店这种错误做法是对中国游客的公然挑衅,严重违反旅游业基本公德,国家旅游局对此坚决反对。

かんたんに要約すると以下の通りになる。

近日、日本のアパホテルグループが客室内においている右翼的な書籍事件は、中国民衆の強烈な憤慨を引き起こしている。同グループのこれら誤ったやり方は中国旅行客に対する公然たる挑発であり、旅行業に対する基本道徳の厳重な違反であるので、国家旅行局は断固反対する。

まるで北朝鮮政府の発言をデジャヴするような内容であるが、テンプレでもあるんだろうか?経緯に引き続いて、以下のように述べている。

鉴于日本APA酒店坚持错误做法,国家旅游局已采取相关措施,要求所有出境旅游企业和旅游电商服务平台全面停止与该酒店的合作,停止使用该酒店作为地接酒店并下架所有该酒店的旅游产品及相关宣传广告

アパホテルグループのこれらのやり方に対して、国家旅行局は然るべき処置をすでにとっている。すべての旅行代理店および旅行ネットワークに対して同グループとの提携および同グループを利用した旅行商品の関連広告の停止を求める。

中国はすべての企業が許可制度をとっているので、中国当局のリクエスト=命令である。事実上のアパホテルとの提携禁止令となる。

一介の民間企業に中国外務省と観光庁が口出し

南京大虐殺があったかどうかはさておいて、一企業に外務省と観光庁がそろって噛み付くというのはさすが中国である。アパホテルは計画客室含めて国内3万室を超える大手ではあるが、旅館業全体の1%ちょいの客室数にすぎない。

観光産業の現状について

同アパホテルの宿泊客のうち、中国人観光客は全体の5%程度とのこと。アパホテルはここ数年、客室の高稼働率で価格が3万円に急騰するほどひっ迫していたので、今回の影響は限定的ではないか。

“アパホテル3万円”は当たり前に?

おまけ:朝日新聞記者が謝罪をねつ造

上記、中国人観光客の数字は、ハフィントンポストがアパホテルから公式回答を得て記事化したものから引用している。

Q.アパホテルでは現在、中国人の観光客は何割くらいを占めるのでしょうか。

A.直近では、国内アパホテルの全宿泊者の約5%です。

アパホテル「書籍について対応する予定はない」 客室に南京大虐殺否定の本で一問一答

偶然発見したのだが、この一問一答の中でアパホテル側は一言も謝罪していない。同記事に記載してある回答には『申し訳ございません』も『ごめんなさい』もない。

ところが、ハフィントンポストの同記事は”http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/17/apa-apologizes_n_14223212.html”となっている。URLをよく見てほしいのだが”apa-apologizes(謝罪)”を使っている。何だこれは?

投稿者は”中野渉”なる人物で、Twitterに同氏と思われるプロファイルを発見。

プロファイルを見てみると…

ハフィントンポスト日本版ビジネス&マネー編集長(出向中) 朝日新聞記者 国際報道部 前イスラマバード特派員 原稿を書いたり現場に行く仕事を続けたいです。

ああ、朝日新聞でしたか(納得)。朝日新聞社は、どうしてもアパホテルに謝罪させたいようである。

それはさておいて、日本に帰国したときくらい中国人の喧騒から離れたい人も多いハズ。そんな人は、アパホテルを検討してみてはいかがだろう。

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