さらに進む言論統制強化
習近平政権の言論統制と強化はとどまるところを知らない。中国で最も有名なツイッターサイトであるWeibo上で政権批判してきた党員を1年間の処分にした。習近平の独裁はどこまで暴走するのだろうか?
中国北京市西城区共産党委員会は2日、習近平国家主席の発言を中国版ツイッター「微博」で批判した「もの言う」著名企業家・任志強氏に対し、1年間の謹慎処分にする決定を下したと発表した。
毎日新聞では謹慎処分としているが、実際には、党内観察という懲戒処分になる。
華遠集團原黨委副書記、董事長任志強同志多次在微博、博客等網絡平台和其他公開場合公開發表違背四項基本原則、違背黨的路線方針政策等方面的錯誤言論,其行為嚴重違反黨的政治紀律,決定給予任志強同志留黨察看一年處分。
懲戒処分としては、党籍剥奪に継ぐ重い処分で、観察期間は党員としての議決権、選挙権、被選挙権が認められず、党内ポストを解任されるとのこと。ちなみに、規律違反としている4つの基本原則(四項基本原則)とは、以下の内容。
- 社会主義の道
- プロレタリアート独裁(または人民民主主義)
- 中国共産党の指導
- マルクス・レーニン主義、毛沢東思想
ちなみに、習近平はこの数日前に、批判的・建設的な意見に耳を傾けるべきだと発言をしたばかりである。おまけに、この任志強は同じ太子党のメンバ。同じ派閥に所属していても、矛先が向きかねない相手は全部潰すつもりのようだ。
知識人は思想を持ち、主見を持ち、責任を持ち、様々な問題に対して自己の見解を発表する。各級の党委員会や政府、各級の幹部は、仕事上の政策決定の際に、主動的に彼らに意見を求め、批評の提出を歓迎すべきだ。
ネットで隠語を混ぜながら、習近平が皇帝と揶揄されるのも頷ける話だ。
禁止キーワード次々
ネット上での情報については、当局が敏感になっておりここ最近で規制対象となったものとしては、パナマ文書が絡むものがある。
ただ、それ以外にも習近平の隠語も大量に含まれている。例えば、習皇帝や習ブタ頭(馬鹿と同意義)、習夫人等々。詳細は、金盾ウオッチしているGreatFire.orgをみてもらうのが一番いいだろう。
良くも悪くもトップと言うのは、批判の対象になるのだが、それを根こそぎ潰そうとしているのだろうか?
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