中国のアンドロイドアプリストアからインストール

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Google Play Storeが使えない中国

中国ではGoogle Play Storeが使えない。そのため中国には、Google”以外”が運営しているアンドロイドアプリストアがある。これらのアプリストアからダウンロードして、インストールする方法をご紹介する。

中国ではGoogle.comドメインに規制がかかっている。そのため、GmailやGoogle Play Storeなどを含むGoogleサービスがVPNなしではアクセスできないのは以前に取り上げたとおりだ。

Android上のアプリケーションは、Googleが提供する”Google Play”上でダウンロードするのが一般的。しかし、Googleを完全に締め出している中国では、ちょっとしたテクニックが必要なのでご紹介。

コンピュータやネットワークの知識がある人、周りにVPNを使っているユーザいれば中国当局の規制を回避して、Google Play Storeを使えるかもしれない。しかし、VPNを知らない大部分の人はどうやって中国で買ったAndroidスマホにアプリを入れているのか?

その答えは、中国国内に存在する多数のアプリストアである。

中国3大アプリストア

中国ではサイトの開設・運営に当局の許可が必要である。そのため、海外のように勝手にサービスを開始できるわけではない。そのためサイトの数には人力で管理できる上限数が常に存在する。しかし、絶対ユーザ数が多いため日本とは比較できないほどアプリストアが存在する。私の知る限りでも20前後あるので、その中でも有名なアプリストアを列挙する。

1.百度手机助手

サイトアドレス:http://shouji.baidu.com/

中国検索サイトの最大手である百度が運営するアプリストア。Google Play Storeに相当する百度手机助手というアプリがある。

百度の中国検索サイトのマーケットシェアは90%と言われており、そのネームバリューを使ったサイトである。検索時のサムネイル対応していることもあり、アプリを検索するとその1番目にヒットすることが多い。

2.安软市场

サイトアドレス:http://www.anruan.com/

アプリストアの老舗。当初からアプリストアに絞った運営をしているサイト。中国のサイトにありがちな、なんでもありのごちゃ混ぜ感がないのでスッキリしている。アプリのダウンロードにユーザアカウントが不要なため、正確なユーザ数は不明。PV数や登録アプリ数など数字の公開がないため規模が不明。

3.应用汇

サイトアドレス:http://www.appchina.com/

アプリストアで検索すると上位に出てくる老舗サイト。こちらも百度同様にアプリストア相当のアプリを提供している。

いくつか見てみればわかるのだが、どのアプリサイトも似たり寄ったりである。アプリの提供側も登録できるところであれば、見境なく登録するため差別化が難しい。検索サイトが運営する百度を除けば、あまり代り映えしないのだ。

これに加えて小米应用商店のようにスマホメーカが独自にサイトを運営、出荷時のスマホに自社のアプリストアを入れているため星の数ほどアプリストアが存在する。

インストール前の準備

これらアプリストア上のアプリは、APK (Android application package、アンドロイドアプリケーションパッケージ、エーピーケー )というGoogleによって開発されたAndroid専用ソフトウェアパッケージのファイルフォーマットでインストールする。

AndroidはGoogle Play Storeからインストールするのが正規の方法なので、APKを使ったインストールは亜流になる。スマホの工場出荷時設定ではインストールできないようになっている。そこでこれを許可する必要がある。以下がその許可設定だ。

スマホの設定(Settings)からセキュリティの項目を選択。

このセキュリティ設定に”提供元不明のアプリ(Unknown sources)”という項目があるので、これを有効にする。有効にする時に、以下のようなセキュリティ上好ましくない旨の警告画面が出てくる。

ここでOKボタンを押して許可すれば完了である。有効になっていることを確かめて、画面を閉じる。

Googleはセキュリティ上のリスクを軽減するためにこの設定をしているので、アプリをインストールし終わったらもとに戻すのが好ましい。

中国アプリストアからインストール

では、実際にインストールをしてみよう。今回紹介したアプリストアの1つ应用汇(AppChina)から中国版ニコニコ動画であるビリビリ(哔哩哔哩)をインストールしてみる。

検索をしてもいいのだが、ビリビリは人気アプリでランキング(排行)常に上位に出てくるので、ここから探してもよい。

ダウンロード(下载)をクリックするとAPKファイルがダウンロードされる。ダウンロードが終わると以下のようにインストールが出てくるのでクリック。

ビリビリではAndroidの権限を一切使わないので問題ない。しかし、中国製アプリの中には、ほぼすべての権限を取得しようとするアプリが少なからずある。そういったアプリはよく考えて使ったほうがいいだろう。

インストールが終わると、Google Play Storeからダウンロードしたアプリと同じく表示される。自動更新されること以外は、正規手順と同じだ。

ビリビリを起動してみるとトップ画面が正常に表示された。試しに最近流行りのポプテピピックを探して再生してみると…

ご覧のとおり。弾幕が日本語ではなく中国語であること以外は、ニコニコ動画とあまり変わらない。

セキュリティに注意

繰り返しになるが、このAPKを使ったインストールは自分で開発したアプリを実機(スマホ)にインストールして確認する人やシステムを熟知した人向けの機能である。

Androidは初期設定でAPKファイルをインストールできない設定になっている。ネットに転がっているAPKファイルの中には、トロイの木馬(ウイルスの一種)が仕込まれたり勝手に乗っ取るアプリがあるためだ。中国製アプリの危険については以下の記事でも触れている。

中国で大量に出回るモバイルアプリ。QQやWeChatはもちろん、タクシーやホテルの予約から銀行や証券まで多種多様。モバイル文化の強い中国を象徴しているが、それら中国アプリが取得している権限を確認しているだろうか。適切な処置を講じないと、個人情報が筒抜けだ。対策をご紹介。

基本はGoogle Play Storeからインストールをして、やむを得ない場合のみ使うようにするのがいいだろう。または、正規向けのスマホと怪しげなアプリ向けのスマホを物理的に分けるのも手である(その代り2台持つことになるが…)。

中国アプリの扱いで困っている人の手助けになれば幸いだ。