そのまま使ってはいけない中華アプリ
前回紹介したHelloTalk。一般的な使い方はほかのサイトにお任せして、今回は自己防衛のための設定をご紹介。
ユーザは中国人だらけ!
この地球上には70億人の人がいるらしい。中国は統計の正確さが指摘を受けるが、正しいとすれば約13.6億人。全世界の約20%-つまり、外を歩いて5人すれ違ったら1人は中国人という計算である。
ネットに限定すると、全世界で32億人のユーザがいるとされている。同じく中国当局が発表しているネット利用者の人口は7億人としている。したがって、おおまかに言えばネット上の4人に1人は中国人ということになる。
百度上には、HelloTalkバー(グループ)が開設されており、ユーザがかなり活発に活動しているようだ。
その結果、HelloTalk上ではかなりの数の中国人と遭遇する。どの言語を勉強するにしても、中国人に高確率でエンカウントするのだ。
インストール後やるべきこと
HelloTalkをインストールしたあとに、デフォルト設定でつかうと1日で友達申請が100件来たりする。中国で日本語学習熱が以前よりも冷めたとは言え、絶対母数が多いのでどうしてもこうなってしまう。
そこで、インストール後に次の3つをやっておきたい。私の環境はAndroid(英語版)だが、iPhoneやその他の言語でもほぼ同様である。
なお、以下で示す変更は設定画面から行う。ただし、設定画面が変な場所にあるので要注意だ。まず、Profile(一番右にあるアイコン)からEditを押すと、Location(所在地)を更新できる。ここで、更新アイコンを押し下げすると、はじめてPrivacy設定が可能となる。
1.所在国、市を非表示
HelloTalkにも、QQやWeChatと同じく近くにいる人を検索、追加する機能がある。一般検索でも、大量の友達申請が来るので、この機能をオフにしておこう。
設定は”Don't Show City”と”Don't Show Country”のチェックをつけておく。
2.所在地の自動更新をオフ
上記で非表示にしていても、自動更新が有効だとどうも相手から見えているようだ。ソフトウェアの欠陥(バグ)だと思うのだが、やむを得ない。こちらもオフにしておこう。”Don't Update Location”にチェックをつける。
3.フリーコールをオフ
このソフトには、音声チャットをする機能がある。文化や習慣の差から、オフィスで仕事している時間帯でもガシガシ音声チャットを投げてくるので、こちらの機能もオフにしておこう。”Don't Receive Free Call”にチェックをつける。
アプリケーション権限の謎
以前から当サイトでは、中国製アプリの権限乱用についてお伝えしている。詳細は以下のコラムを見て欲しい。
中華アプリから身を守る@Android
權限濫用というのは、アプリの用途から考えて不要だと思われるのに、権限を取得したり使っていることを指している。このHelloTalkについても、同じである。念のため、アプリケーションに許可されている権限を見てみよう。
写真のアップロードや画面の共有ができたりするので、ある程度のアクセス権限はしょうがないのだが、なぜか他のアプリケーションへのアクセス権限を求めている。
また、ユーザ登録をGoogleアカウントとは別途求めてくるのにもかかわらず、デバイス上のアカウントを読みに行ったり、携帯番号の状態を見に行く。なぜ…?
iPhoneの場合は個別に権限設定ができるのだが、Anrdoidの場合はぜんぶまとめて与えてしまう。次期Androidでは、個別設定ができると噂されているので、それを待つしかないのかもしれない。
次回は、このHelloTalkの効果的な釣り方を紹介する。
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