飲食店のシステム化がすすむシンガポール

シンガポール
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シンガポールでは飲食店のシステム化がすすんでいる。一部ホーカーのような現金決済メインのところもあるが、決済はもちろんメニュー含めてオンラインサービスで処理している店舗もある。

2021年6月21日からセミフェーズ3に移行して飲食店が再開したシンガポール。再開直後であることやWFH(Work From Home)の影響でモールの人影はまばら。おまけに飲食店では1団体あたり2人までの制限がついていてご覧のとおり店舗はスカスカだった。

感染防止でもこの状態を長く続けるのは難しいと思うほどスカスカ

このラーメン屋、以前にも来たことがあるのだが今回はさらに進化していた。

店員がタブレット(専用アプリ)でテーブル登録。その後、お客にQRコードを読んでもらう。そうするとWebサイトに飛んで注文ができるという仕組みに。メニューを感染防止対策としてデジタル化しているケースはよく見るが、注文もオンライン経由で厨房にまで届くようになっていたのが驚いた。

注文を確定させると店員が登録していたテーブル番号とそれに紐付いた店舗コードなどもろもろすべてが1画面で確認できる。

店舗側が用意するのはタブレット(またはスマホ)で、おそらくとても低価格の基本料金+処理したオーダー数で課金するクラウドサービスなのだろう。さらにこの仕組では、請求書や領収書の打ち出しもオンラインでしてくれる。

必要であればこのスクリーンショットまたは電話番号に紐付いた履歴を使って処理してくれといった具合なのだろう。紙媒体への打ち出しは物理的な紙をいかに正確に送るか、紙詰まり等をどう処理するのか?といった難しい問題がつきまとうのだが、この仕組はすべて解決してくれる。データの正当性だけ保証できれば、今後はペーパーレスがさらに進む。

ちなみに、この注文は手元(私の)スマホだったので、客がスマホを持っていない場合は店員が代わりにオーダーするのだろう。スマホがどこかにあることを前提としているわけだ。飲食店は利幅や規模からなかなかシステム化が難しい分野だった。しかし、こういった飲食店を取り巻く環境変化をうまく使い、納得できる費用でシステム化は今後進んでいくのは間違いない。

日本ではチェーン店除くとこういった仕組みを見かけることはないだけに、今後は海外で十分体力をつけたこの手のサービスが日本市場に殴り込み、伝統的なSIerやソフトベンダーが次々倒産に追い込まれる黒船がやって来るのはもうすぐかもしれない。

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