現在の家に移住して早1年が過ぎた。この間に学習したこと、そして次の部屋を探すにあたり3つよくよく注意したいことが出てきたのでメモ書き。
シンガポールのコンドミニアムは見た目だけ
以前に借りてはいけないコンドミニアムについて記事を書いたことがある。このときは内部の設備について言及した。
中国と異なりシンガポールでは間取りや大きな設備は同じコンドミニアムであれば共通。上述の記事のエアコンがここに該当する。現在住んでいる家は中心地に位置していてとても便利だが、3つほど大きな問題点があり引越しを決めている。
その3つとは
- 遮音性
- ドアや窓
- プライベートリフト
シンガポールのコンドミニアムは基本”見た目”勝負である。居住性や便利さは一切考慮されていない。そのため、見た目で決めると痛い目にあう。そこでこれら3つのポイントはよく注意して内覧したほうがいい。
遮音性 – 外から来るノイズ対策
日本の家屋でも遮音性は問題になるが、一通り対策が取られている。外壁から見て部屋側には断熱材の他、遮音シートが貼られるので外からの騒音を相当数差っ引いてくれる。
しかし、シンガポールの建物はコンクリートに塗装をしただけなので、外壁の厚さ=遮音性になる。その外壁も驚くほどうすい。
このため、上の階が立てている騒音が実はその左上の部屋から出ていた…といった笑えない話もちらほらある。
シンガポールは国土が狭いので大きな道路に一切接していないコンドミニアムは少ない。多かれ少なかれ接するので、この遮音性が悪いと居住性がいちじるしく悪くなる。
ポイント その1
まずは窓やドアを全開したときの音を計測。その次に窓とドアを全部締め切ってみて、再度計測。外からの騒音をどのくらいカットできているのか確認しよう。
ドアや窓 – ガラス張りは無用不要
次に気をつけたいのが、ドアや窓である。シンガポールのコンドミニアムには全面ガラス張り、外が一望できるリビングが多い。よくあるのがこんな感じの部屋である。
また、今住んでるコンドミニアムのドアは3歳になる息子(100cm)が小さく見えるほど横幅があり縦も高い。
はっきり言う。こんなガラスを多用したドアも窓も一切不要。
まず、ドアについて言うとこんなに縦幅横幅がある大きなドアは重量がある。子どもが外に出たくても一人では開閉ができない。くわえて万が一手足を挟んだら子どもが一人で救済できないのだ。危険でしかない。
窓についても同じで重量がある。大人がエイヤーと力を込めないと開閉ができない。加えて万が一子どもがぶつかって破損したら大惨事だ。暫定的にわが家では飛散防止フィルムを貼っているが、不便なこと極まりない。
加えて言うとシンガポールのガラス窓やドアは防音合わせガラスのようないいものではない。そのため、遮音性も防熱性も皆無。カーテンのある箇所はまだマシだが、キッチンに大きな窓は不便でしかない。
ポイント その2
大人の背丈を大きく超えるような一枚窓やドアを多用した部屋は危険。ドアは日本と同じか少し大きい程度、窓も小さなほうがいい。
プライベートリフト
プライベートリフトとは、エレベータが特定の住居者用になっており、降りたら即自宅というもの。そのため、プライベートリフトは制御鍵(ICカード)とセットになっていて、居住者の階にだけ止まるように設定されている。
つまり、セキュリティバッチリだね!と言うウリ文句らしい。しかし、はっきり言おう。むしろ不安要素しかないと。
プライベート用のエレベータがあるわけではなく、一般のエレベータにセキュリティ用のシステムと連動しているだけである。しっかりとこのシステムが管理されていればいいのだが、私の住んでるコンドミニアムではここがザル。
メンテナンス業者がコントロールパネル部分のロックをよく忘れてそのまま帰っているのだ。セキュリティシステムをバイパス(無効)にするとどこの階にでも止まれる。
意味がない。自分で家のドアを鍵かけたほうが100倍マシ。
加えて言うとプライベートリフトは部屋に隣接して設置されるので(降りたら自宅なのでそうなる)、遮音性が悪いとリフトの移動音(ゴーって音)が居住者が使うたびに聞こえるのだ。最悪だろう?
ポイント その3
プライベートリフトなんて無用の長物。
新しいコンドミニアム(2010年以降の物件)ほど、この3つをすべて兼ね備えているものが多い。内部設備は大家に言えば交換してもらえるが、建物に付随する部分はいい大家でもどうしようもない。
内覧時にはエージェントのウリ文句は真に受けず、居住性第一で考えていただければ痛い目に遭わずにすむ。
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