景気を身近な?ところで判断する2つの指数
海外へ行ったとする。現地の経済状況をどうやって判断しているだろうか?私なりの方法で、中国経済分析をミクロ視点でやってみる。
なお、本コンテンツは風俗などアダルトを含むので、風俗滅ぶべし!な方はご遠慮ください。
景気を知る昼夜2つのバロメータ
ブランド店の多さ、路上を走る車の種類、女性の服飾や化粧、不動産の値段などだろうか。これらも確かに参考になるが、上へ下へ振り幅が多いので指数とするには難しいかもしれない。
私が現地へ行ったとき必ずチェックするのは、周りの人が食べているランチの価格と風俗の値段だ。この2つは、比較的信用してもいいと思っている。なぜか。
まず、ランチはディナーと較べて変動幅が少ない。夜の食事に出せる値段は、その人が独身だったり、世帯持ちだったりすると懐具合が異なるし、酒好きや飲兵衛だとそれだけで上振れする。おまけに、中国人は見えを張るが大好きなので、大盤振る舞いすることも多々あるので、参考にならない。一方、ランチは仕事や用事の合間に済ませて実用重視の傾向が強い。昼は独身だろうと世帯持ちだろうと出張中であろうと似たような時間に多くの人が必要とし、顧客の争奪戦をレストランがやるので値段がこなれている。
もう1つの風俗は、どういう社会体制であろうと、古今東西問わずに存在する根強いニーズがある。ただ、ランチと較べてその時の経済状況次第で、女性の供給量が変化し、男性諸君の懐具合が変化する。不景気になれば供給量が増えるので全体的に女性の年齢が低下し、価格が落ちる。景気が良くなると一定数の供給が離脱し、購買力が強くなるので価格が急上昇する。金などの貴金属も似たような弾力性があるが、貴金属は文化や製造業などとの争奪戦(金や銀は回路などにも使われる)もあるので、こちらの方がわかりやすい。ブルームバーグでも下記のようなコラムを紹介しており、ある種の指数として信頼してもいいのではないか。
同氏によれば、「売春業は契約単位時間が短く(1時間や1晩)、業界への参入障壁が低い」ことから「価格は非常に柔軟に設定される」という。
では、現状の中国はどうなのだろう?
1.価格の下落が続くランチ価格
まず、ランチの価格で見ると一時期上昇傾向にあった価格は、去年から下落が始まっている。2010年前後は15元程度だったランチ価格は年30%前後で上昇を続けていった。これは、上海市内のテナント価格の上昇に物価の上昇や料理人や配達員の価格が反映されていたのだ思われる。
しかし、去年の夏頃から大手がこぞって出前アプリをリリースしてからじわじわと下がっている気がする。
この手のアプリを使うと、割引や特典などが付くことが多い。お店としては、その分だけ割引しているのとおなじになる。2010年頃と比べると以前高いが、上海の中心地でも30RMB前後で落ち着いている。郊外との境目、中環のあたりだと20RMBまで落ちるので、以前と比べれば高いものの物価上昇率からはかけ離れている。この間も、中国の景気自体は年8%前後で成長していたので、庶民に落ちてくるお金はさほど多くなかったのではなかろうか?
2.価格崩壊が始まった風俗
ついで、風俗に視点をやる。上海市内のサウナに絞って話をすると価格そのものは下落はしていない。むしろ、若干上がって来ている。ただ、その上がり方はかなり鈍い。同じく2010年前後に700RMB前後だった価格が800RMB前後に若干上昇している。物価上昇と比べると上昇率が10%強にとどまっているのは、一般消費者の懐はむしろ厳しくなっているということじゃないだろうか。また、注目すべきなのは、サービスの内容や女子の質の変化だろう。
サービスで言うと、特定の時間(上海で言うと80~90分)での回数制限が撤廃、プレイ内容が多彩になり(いわゆるISO式)、最近では一時期全滅したNSがokなお店が増えている。女性については、20代メインだったのが、どんどん年齢層が低下し16,17歳の娘が急増している。もともと、こういう未成年者はいたみたいだが、昨今では堂々と宣伝するお店が多くなった。
おまけに、10人前後の世帯だったこじんまりしたお店(こっそりと営業するお店)が中心だったのが、東莞並に内装を施して、人数を40~50人へと増やしてかなり豪華になりつつある。ただ、マネージャがさかんに呼び込みしているところを見ると、客の入りが思ったほどよくないのだろう。
もちろん、同時期に東莞を中心とした地域に習近平の反腐敗運動で行き場を失った娘がマカオや香港だけでなく、上海などに大量流入してきてのは否めないが実質価格が下落しているのかもしれない。
児童ポルノが乱舞する中国サウナ・マッサージ
もう1つ。昔は違法なのを運営側も認識しているので、警察とのネゴをよくとった上で、露骨な広告文句は控えていた。メインは20代と言いながら、その実10代前半もいますよ!的な感じだった。ここ最近の広告を見ると、謳い文句が段々と過激になっている。某サウナの写真には堂々と14歳と宣伝していた。
この手のお店は(日本もそうだが)、嘘が多々あるので全面的には信用出来ない。ただ、未成年者を堂々と謳っているのは、かなりアウトなのでないかと(もっとも、中国は買春/売春自体が違法ですが)。個人的には、国際機関ユニセフにそっくりな財団法人日本ユニセフ協会の親善大使であるアグネス・チャンに、これらの真偽を確かめていただき、児童ポルノ撲滅していただきたい。
公明党法務部会(遠山清彦部会長=衆院議員)は14日、衆院第1議員会館で、日本ユニセフ協会のアグネス・チャン大使やECPAT/ストップ子ども買春の会の宮本潤子共同代表らと会い、児童ポルノ禁止法の改正についてヒアリングを行った。
席上、アグネス大使は、「児童ポルノは一度でも流通してしまうと被害が半永久的に続き、被害者は一生苦しみ続ける」と強調。「児童ポルノの単純所持が禁止されていない日本は明らかに世界から立ち遅れている」と訴え、児童ポルノの所持や、これらをDVDなどに保管した者に対する罰則を新設するよう求めた。
風俗産業が栄えるのは、性の解放や若者の抵抗感のなさなどが指摘されることが多い。中国も開放的になりつつあるのは確かだろうが、まだまだ保守的だと思う。その中で、これだけ供給側が増えていくのは、既存の就業ではやりくりが大変だったり、魅力がないからではないだろうかと。
ちなみに、中国は風俗自体が違法なので風営法などは存在しない。ないという前提なので、そこに従事する人を保護する法律がないのは当然ということらしい。サウナ側も刑法に抵触しない年齢である14歳以上であればokということか。
第二百三十六条 以暴力、胁迫或者其他手段强奸妇女的,处三年以上十年以下有期徒刑。奸淫不满十四周岁的幼女的,以强奸论,从重处罚。
中华人民共和国刑法 中国人大网
所感
各地で見られるゴーストタウンや客のいないショッピングモールなどを目にすることが以前より多くなった気がする。特に新規でオープンしたショッピングモールには、テナント自体が不在のむしくい状態がひどい。マクロで見ても、不動産価格が横ばいまたは下落のニュースが絶えない。最近では、毎年のように値上がりしていたテナント料や家賃がそのまま据え置きなどの噂も聞かれる。
これらの指数を考慮すると私はこう思うのだ。中国の景気自体はかなり前から悪化していて、お金の流れがかなり怪しくなっている…と。中国共産党もそれがわかっているので、AIIBなど華々しい話題を打ち上げたり、国内の同様を抑えるために盛んに反日ドラマを流したり、ウイグルやチベットなどと故意にトラブルを起こして国民の目をそらすのに必死なように映る。いかがだろうか?
東莞の次は上海で摘発
東莞の摘発劇があったのが2012年の秋。この時の摘発を逃れた一部の人は、東莞から近場で合法である澳門や他の地域に逃げていた。そのうちの1箇所が上海である。しかし、2017年の夏に大規模な摘発が入った。別記事で取り上げているので、こちらを参考にしてほしい。
サウナウオッチは別サイトにて
「上海サウナに異変あり」と称して、最近の上海サウナで起きている変化をピックアップした。本サイトの趣旨とはかなり違うので、サイトを分けて掲載している。
風俗を景気のバロメータとして見ているのでウオッチしているのだが、ここ最近の傾向は奇妙に映るので記事にした。写真が重いので複数回に分けて掲載する予定である。
内容が性的コンテンツを含むので、興味ある方だけ見ていただければ幸いである。
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