規制強化の常態化
ユーザの間では騒ぎになっているが、先週の8月21日頃に金盾(GF)のアップデートが実施されたようだ。一部フィルタリングのルールが変更になりVPNで障害が起きている。
G20に合わせたアップデート?
中国の金盾は半年に1度マイナーアップデート(小さな補正)、1~2年に1度大幅アップデート(機能強化)が行われている。もちろん、アップデートとは規制強化を指している。今年は春前に障害が起きているのでまだ半年経っていないが、G20開催(参考記事:G20会議目前に中国が強権発動)に合わせて多少前倒しされたのかもしれない。いずれにしても迷惑である。
現在の対応状況は以下のとおり。
- VyprVPN:障害翌々日に復旧済み。8月23日頃から各地で回復
- Hide My Ass! Pro VPN:復旧作業中。接続アプリ3.xの一部で回復したという話があったが、接続できず
- PureVPN:一部復旧済み
- 12vpn:アップデート実施し、復旧済み。ドメイン変更も同時に実施
- セカイVPN:ユーザ情報では接続困難とのこと
VyprVPNはネットワークのバックボーン(帯域)強化を実施したためか、直近の速度テストではHide My Ass! Pro VPNよりも速かった。今回の対応を含めて好感度上昇というところか。
ニュースにすらならない規制情報
不思議なのは今回のアップデートによる不具合は、どのVPNベンダも認めているのに一切ニュースリリースを出していないことである。本件について聞いてみると以下のような答えをもらった。
We have some systems in place where we can constantly monitor how much traffic is flowing on our servers to help us quickly identify any issues and get a fix in place very quickly. We did not announce the issue on our blog.
モニタリングしていて障害が起きた直後にキャッチ、復旧作業をしていたにもかかわらず、今回は告知をしていないのだ。とある記事で突発的な規制の常態化について言及しているのを思い出した。
懸念されるのが「こうした突発的な規制の常態化」だ。国際会議の度に操業を停止していては正常な企業活動に支障をきたしかねない。
その昔、YoutubeやFacebookが規制されたときは、各メディアが取り上げニュースになった。その後のGoogle撤退もそれなりに大きなニュースであった。ただ、規制自体は継続的で、金盾のアップデートも続いている。規制強化がニュースにならない”常態化”し、メディアが取り上げなくなるとなかなか苦しいところである。
信ぴょう性のために大手メディアが取り上げるのを待っていたが、その様子がなかったので投稿とした。
コメント
幸雄さん
コメントありがとうございます。
HMAやVyprVPNに限らず,ほとんどのVPNサーバはDC(データセンター)上にあります。そのため厳密に日本地域にあるとは限りません。このため,Amazonのように地域を見ている場合,地域外扱いされることがあります。
当方でも少し実験した上でまたコメント致します。
こんにちは。もしご存じでしたら助けていただきたいのですが、HMAがいつまでたっても復活しないので、VyprVPNに切り替えたました。ところが、HMA経由ではみられていたAmazonビデオが、VyprVPNでは「地理的制約」で再生が出来ません。サーバーは当然、日本を選択しています。
何か違いがあるのでしょうか?
9/6現在HMA!は継続して死んでます。
サポートからは復旧を急ぐが現在対応中と回答がありましたが
他社に比べると遅いですね・・・
やまちゃんさん
コメント毎〃ありがとうございます。
Astrill自体は日本語対応も速かったりするのでそこそこなのですが…アップデートごとに毎回確実に狙われるんですよね(笑)
VPN=Astrillと言う感じなのでなかなか人におすすめしづらいところです。
Astrillはごく最近、UPDATEがあり、まだ生きてます(^^♪