無料VPNは中国で使えるか?9サイト検証

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この無料VPNの記事は1年以上前のものです。最新記事はこちら

中国では、Google, Facebook, Twitterなどほとんどの海外サービスが使えない。その回避策がVPNである。世界中に無料のVPNサービスがたくさんあるが、どれだけ使えるのかチェックしてみた。

無料VPNの今はどうなのか?

無料VPNは中国で使えるか?9サイト検証(2015年版)

中国で使えそうなVPNを分類分けすると支払いが必要なもの(有料)、不要なもの(無料)がある。また、運営主体の所在地で中華系、欧米系、日系の3種類がある。この中から無料VPN9サイトの現状を調査した。

無料VPNと中国

無料VPNの最大のメリットは、お金がかからないことだ。日本または海外のクレジットカードを持たない人やその効果を手軽に試したいなら便利である。特にクレジットカードは番号を盗難されると面倒なので、避けたい人もいるだろう。無料のVPNには、登録すら必要ではないのもあるので、迷惑メールの心配もない。

ただ、冒頭で言ってしまうと中国当局は海外の情報を見られるVPNを駆逐しようとしている。昔は無料のものが規制対象となっていたが、クレジットカードが普及した今、有料含めて当局が徹底規制している。

中国政府がついに強硬手段に打って出た。国内の大手キャリア3社に対して個人利用のVPNアプリが行う通信を、すべて遮断するように要請(命令)してきたのだ。だが、技術的に可能なのだろうか?

習近平が台頭した2012年秋からは、規制の強化と人力・AIを使った検閲に力をいれて来ている。その実態は当局が認めていないので、推測するしかない。一部のニュースでは約3~5万人を動員して検閲していると言われている。

「10万人規模の“サイバーポリス”が存在しているといわれ、公安部だけでなく人民解放軍総参謀部などでも配備されている。中国の公安部は1000万人規模で、しかも中国は国防費以上に治安に予算を多くかけている。ネット対策にそれだけの人員を割いていても不思議はない」

中国10万人サイバーポリスも限界 自動検閲システム実用段階│NEWSポストセブン

伝聞情報を掲載する場合は、よく精査する必要がある。ただし、中国政府が情報を一切公開していないこと、公には規制・検閲をやっていないとしている以上やむを得ない。規制対象には、無料VPNも当然含まれている。

無料VPNは、以下の理由から長期的に使うのには向かない。

  • 代替サーバやアドレス、ドメインなどを持たない。規制されるとお手上げ
  • 一般の中国人は(海外利用可能な)クレジットカード持っていない人が少なくない。また、サービスにお金を使う意義がわからないので、無料VPNに殺到する
  • 運営者も営利のために運営していないので、パフォーマンスなどに無関心

とは言え、中国から使える無料VPNは、まだ生き残っているのだろうか?

中国で使える無料VPN一覧

テストを実施したネットワークは、VPNを使っていないとき[yahoo.co.jp]にping(ネットワークの反応速度)を測ったら平均83msだった。また、ダウンロードが概ね6Mbps程度出ていた。この値を参考値として、見比べてみる。

1.VPNMask [OpenVpn & PPTP]

  • サーバ所在地はヨーロッパ
  • サーバ数は3台

公式サイトは問題なし。

接続に失敗。VPNサーバにはアクセスできるので、許容人数が少ないのかもしれない。

2.PPTP VPN [PPTP]

  • サーバ所在地はアメリカ
  • サーバ数は1台

テスト結果

  • ネット効率は500ms前後
  • ダウンロード速度は0.27Mbps
  • アップロード速度は0.15Mbps

テキストベースならとても快適。Youtubeなど動画は厳しい。

3.FreeVPN.me [OpenVPN & PPTP]

  • サーバ所在地はアメリカ
  • サーバ数は1台

テスト結果

  • ネット効率は640ms前後
  • ダウンロード速度は0.12Mbps
  • アップロード速度は0.05Mbps

テキストベースなら比較的快適。大きなサイトを見ると、かなりイライラ。

4.VPNMe.me [PPTP]

  • サーバ所在地はドイツ、アメリカ、ロシア
  • サーバ数は4台

接続に失敗。VPNサーバにはアクセスできるので、許容人数が少ないのかもしれない。

規制された無料VPN一覧

5.VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト

公式サイトに接続できず。接続にも失敗。

ただし、中継サーバのリストを取得できれば、接続は可能。接続後のスピードやレスポンスは、公開しているVPNサーバ次第。詳細は以下の記事を参考にしてほしい。

VPNサーバを運営するボランティアグループがある。日本の筑波大学が主催するVPNネットワークグループであるVPN Gateだ。無料で使えるありがたいVPNなのだが、これを中国で使えないのか方法を考えた。

6.Get A Free VPN Account

公式サイトに接続できず。接続にも失敗(2015-04-06 リンク先消滅)。

7.Free VPN [PPTP & OpenVPN]

公式サイトに接続できず。接続にも失敗。

8.中国でネット規制回避・つながるもん|twitter(ツイッター)Facebook(フェイスブック)

公式サイトに接続できず。接続にも失敗。長期間にわたって放置されている。

9.無料VPNなら【パンダVPN】|中国でもLINEやFacebookに無料で接続!radikoをエリア外・地域外でも聞くことが可能!

公式サイトに接続できず。接続にも失敗。

無料VPNと有料VPNの速度差は?

有料VPNを利用した場合の結果は69msで、ダウンロード3.58Mbpsだった。物理ネットワークに対して約60%前後の利用率になる。無料のVPNと比べると反応が1/10、速度は10倍以上だった。

無料VPNは中国で使えるか?9サイト検証(2015年版)-有料VPNの反応と速度

気をつけておきたい無料の罠

無料VPNは非常に便利で魅力的だが、提供元(VPNサービスの運営元)のみきわめが必要だ。このみきわめを誤ると、個人情報の流出になりかねない。別途、特集を組んでいるのでこちらを参考にして欲しい。

VPNを魔法の箱や魔法のランプのように考えていないだろうか?まるで、中国共産党の悪夢を取り払ってくれるまじない師のように。しかし、選択を誤るととんでもない災難が自分に降りかかる。VPNの危険性-零細VPNサービスのお話。

無料VPNのまとめ

テキストベースの接続ならば快適なものもある。Googleで調べ物をするならば便利。無料には、無料の良さがある。しかし、FacebookやTwitterなど画像の多いサイトでは、正直厳しい。YouTubeなどだと使いものにならないだろう。また、中国当局の規制が予想できないので、複数確保しておくのが望ましい。

当サイトでも、中国で使えるVPNサービスをこちら(記事:中国おすすめVPN)で紹介しているので参考になれば幸いだ。