物価の高い中国で安く安全に
中国の物価は毎年3%近い上昇をしている。消費財は政府の強力な統制のもと抑えられているが、安全な消費財を求める消費者のトレンドを反映し、企業ブランドのあるものはかなりの勢いで値上がりしている。そんな中国でどう生活するといいのだろうか?というお話。
物価高の明確な2つの理由
中国の物価は高い、みんなそう感じるのではないか。理由は2つほど考えられる。
1つは、円安だ。ここ半年は、日本円がドルに対して大幅に落下したため、人民元に対しても下落している。2014年の頭には16円ちょいだった人民元がここ最近では19円強で高止まりしており、約28%前後も下落している。同じものを日本で買ったら…と想像すれば高い!と思うのも仕方がない。
もう1つの理由は、14億の人口を養うために無駄に人が多いことだろう。中国には14億人を十分に養って行くだけの体力も仕事も実はないのではないか。そのため、工場などの生産現場や流通などの中間業者、小売業にも日本では考えられないほど社員が配置されている。いわゆるワークシェアが行われているのだ。こういうコストはそのまま価格に反映される。また、人が多くて、無駄に流動性が高いので、品質が保てない。品質が悪くて、値段が日本とどっこいどっこいなら高い!と思うのも無理はない。
オンラインショップをおすすめしたい3つの理由
そんな中国生活で頼りになるのが、オンラインショップだ。おすすめする理由は3つ。
低価格
オンランショップのマーケットは中国全土。彼らは大量買い入れ、大量販売をして、実店舗を持っていない。そのためか、同一の商品でも実店舗に比べて安い場合が多い。特に、まとめ買いをすると、そのメリットは極めて大きい。
偽物防止
街の中の小売店の中には、偽物を堂々と売っているところがある。小売店にその気がなくても、小売店の経営者自体が、正規代理店を名乗る法人や個人に騙されていることがあり、何が本当なのかがわからない。
この点、大手オンラインショップだと企業としっかりタイアップしていることが多く、安心できる。
アフターケア
日本では考えられないが、個人商店や個人そのものが街の便利屋的にサポートをやることが多い。そして、恐ろしいのはよくわからないのに、ガチャガチャとやってむしろ状況を悪化させるという事が多々ある。
オンラインショップはそういう人員配置する代わりに、保証期間内であれば問答無用で新品と交換。期間過ぎた場合は、正規代理店やメーカの直接サポートを受けられる。
中国でベストな京東網上商城
上記の理由から、私がいつも使っているのが、「京东网上商城(JD.COM)」。このオンラインショップをオススメするのは3つの理由から。
- メーカーものについては、しっかり正規代理店契約をしている。正規品が手に入る。
- 仕入れから配送まで、ほとんど自前でやっており、システム化がしっかりされている。早くて正確。
- 万が一壊れたり問題がある場合でも、丁寧かつ迅速に対応してくれる。
ちなみに、私は中国に対して疑心暗鬼なので常に半信半疑。以前に花王製品を買おうと思った時に、日本公式サイトから中国公式サイトへリンク。その後、直販リンクがなければ消費者センターなどによく問い合わせしている。花王さんにも問い合わせをしてこんな回答いただいた。
いつも花王製品をご愛用いただきましてありがとうございます。
また、このたびは弊社製品の中国でのネット販売につきまして、お問合せをいただきましてありがとうございました。お問合せの内容につきまして、お知らせいただきましたサイトは上海花王の正式の官方旗艦店となります。
上海のHPの各ブランドサイトにはこの官方旗艦店とリンクしてありますのでご確認ください。このたびは、弊社にお問合せをいただきありがとうございました。
同じことを京東でPC部品を購入後、台湾のメーカーに直接問い合わせをするなど、販売元から見ると厄介な人間かもしれない。ただ、そのくらい中国には正規代理店を自称する法人は店舗が多いのでしょうがない。
ちなみに、オンラインショップにはAmazonのように直販を行うところと楽天のように個人モールを寄せ集めしたものの2種類がある。前者が京東で、後者が淘宝網だ。後者は運営責任が個人商店に行き着く。日本ですら楽天の詐欺まがいがやり玉に上がっているのだから、中国の楽天版は可能な限り避けたほうがいいと思う。
みなさんの参考になれば幸いだ。
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