六四天安門事件から25年

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言論統制と人権抑圧を正当化したターニングポイント

六四天安門事件から25年-事件当時の写真

規制と検閲で黙殺する中国共産党

ここ数日、ネットの調子が非常に悪い。GoogleやGmailを始めとする国外への接続が顕著。国外へのアクセスが制限されている上に、検閲規制システムがヒステリックになっているためだと思われる。それもそのはず。6月4日は、天安門事件から25週年になるからだ。

暴徒の破壊工作とされた民主主義運動

天安門事件の詳細はWikipedia:六四天安門事件に譲るが、おおまかに言えば改革開放で権力に近い富裕層と一般人の格差への不満から、民主主義運動を求めたのが発端。日本などでは、民主主義運動と表現されているが、それは派生であって中国共産党の独裁による富の偏在に対する抗議運動だったのが真相だ。

その根拠としては、この事件以降、中国政府は2方面に対して徹底的な行動を起こしました。

1つ目は情報の統制。知識人を含めて中国政府が行っている腐敗や不正な活動について下記のような施策を打った。

  1. 箝口令を引いて漏洩を防止
  2. マスメディアの自由な報道を禁止
  3. 国民が知る権利を行使できる環境を破壊する

2つ目は愛国教育や愛国報道の強化。1が主体的な行動の防止であれば、2は受動的に国民を洗脳すると言える。詳細はWikipedia:反日教育が詳しい。味方VS敵、善と悪という構図は、見識に乏しい人たちにとって最も受け入れやすい概念であり、それの結実したものが、2005年と2012年の反日デモだ。デモの参加者が比較的若いのとと愛国教育を受けた世代が同じ世代であることからわかる。

事件から25年が経った今の報道

日本のマスメディアは、なぜか中国に配慮してほとんど取り上げていない。しかし、欧米系、華僑系のサイトでは大きく取り上げている。

CNN
Tiananmen anniversary: To forget, or not to forget, that is a choice

ニューヨークタイムズ
Tiananmen, Forgotten
※中国から接続できない

ワシントン・ポスト
Here’s how The Washington Post covered Tiananmen Square 25 years ago
※中国から接続できない

台湾Yahoo
六四事件25週年 天安門廣場全面戒嚴
※中国から接続できない

六四高壓維穩 京城氣氛緊張
※中国から接続できない

今、中国は未曾有の格差社会だ。苦労して大学を出た学生の初任給は税込みで約5,000~6,000RMB前後(約10~12万円)。一方で、党や政府とコネを持っている人間は、何も苦労しないで巨額の富を得ている。当局と検閲規制をする百度の李彦宏は1兆円を超え、前首相の温家宝などは一族で数兆円の財を築いたとされる。そして、それを批判する言論はすべて封殺されるか、弾圧される。このまま人民も黙ってはいないだろう。

中国にこんなことわざがある。「民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だしい」(中国語:防民之口,甚于防川)。中国人民の不満という流れは強く激しい。堤防の決壊は、そう遠くないだろう。