どっちがいいか?5つ星ホテル-錦江編
上海で日本人が多いホテルは、ジンジャンホテル(錦江飯店)とオークラガーデンホテル(花園飯店)だろう。それぞれのホテルに一定期間泊まってみたのでレビュー。まずは、ジンジャンホテルから。
歴史ある正統派ホテル
錦江飯店は1930年代に開業した上海指折りの老舗ホテル。外国首脳も利用したことがあるホテルで、上海中心地に広大な敷地に複数のホテル棟を運営している。
この錦江飯店は、隣接する場所に旧錦江飯店(中国語名:老錦江)と新錦江飯店(同:新錦江または錦江タワー)の2つがあって、趣が異なる。今回取り上げるのは、老錦江。
この老錦江も、敷地内に北側にある北棟(錦北樓)と南棟(錦南樓)があって、部屋の設計や内装が異なる。
北館(錦北樓)
北館は、13階建てで敷地の北側に位置している。メンテナンスはされているが、建物は古く1920年台に建てられたものだ。茂名南路と长乐路に囲まれている。客室として提供されているのは、2階以上の部分。
部屋の大きさは約40平米と広く部屋にもよるが、ダブルルームタイプだと入った直後にでかいベッドがお出迎えである。
部屋の大きさは約40平米と広く、ソファーセットの他にビジネスデスクが置かれている。
このホテルの1つの特徴は、バスルームの広さである。バスルームだけで10平米くらいの広さがあって、洗面台横にはシャワールームがある。
そして、そのシャワールームの向かいにはかなりでかいバスタブがある。
バスタブにシャワーカーテンがないので、シャワーを浴びてからゆっくり浸かるのを想定しているのだろう。ただ、床がすべて大理石(風タイル?)になっており、滑りやすいので要注意。
南館(錦楠樓)
南館は、北館の向かい側に位置していて1960年台に作られた建物。こちらもメンテナンスはよく行き届いている。北館と比べると低く5階建てである。
こちらも入るとベッドがで~んと置かれている。北館との違いは部屋の大きさが約30平米と少し小ぶりになっていることだ。
バスルームが2部構成になっているのは、北館と同じ。部屋が小ぶりになっている分、バスルームも若干小さくなっている。
バスタブにシャワーカーテンがないのは北館と同じである。北館は調度品が石材やガラスメインなのに対して、南館は木製の物が多い。
北館と南館の違い
アメニティや朝食のバラエティは、北館と南館両方ともに同じである。フロント含めて、ほとんどのスタッフが英語をしゃべれるので意思疎通は楽である。館内の案内や冊子には英語と日本語が併記されているので、困ることはない。
この両者で異なるのは価格、広さ、そして防音性だ。
価格
1泊あたりの価格は、北館が16,000円前後に対して、南館が14,000円前後と10%弱安い。連泊するとさらにディスカウントすることも。いずれも朝食込みなのでお値打ちだ。
広さ
先に述べたとおりだが北館が約40平米、南館は30平米。広さを求めるならば北館になる。
防音性
泊まってみて、感じた最大の違いは防音性。
これは北館と南館の位置や内装の差から来ている。北館は交通量の多い2つの路(特に渋滞の激しい茂名南路)に囲まれており、ラッシュ帯は部屋にいてもかなり騒がしい。クラクションの音がそのまま響いてくるのだ。
これに対して、南館は周りが庭と他の建物に遮られて、隣接する路がないので静かなのである。また、北館の窓は設計が古く、鉄枠にガラスをはめただけのもの。南館はオフィスなどでよく使われる押し窓なので、防音効果がかなり高い。
まとめ
では、北館と南館どちらがいいのか?
私は南館を推薦する。価格が安いことと、防音性に優れていること。加えて、宿泊客が北館よりも少ないので、カウンターが比較的スムーズなので忙しい朝に待たされずに済む。
みなさんの参考になれば幸いだ。
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