本日(3月22日)の午後、シンガポール政府が事実上国境を閉鎖することを決定、発表した。陸路で唯一つながっていたマレーシアとの国境は、マレーシア政府が先週閉鎖しているので、今回空路が閉鎖されたことで鎖国となる。
国境閉鎖の概要-3月23日深夜より実施
詳細は、MOH(シンガポール保健省)から読めるので以下参照あれ。
今回の決定でポイントとなるのは次の2点。
4.From 23 March 2020, 2359 hours, all short-term visitors (from anywhere in the world) will not be allowed to enter or transit through Singapore. Furthermore the Ministry of Manpower will only allow the entry/ return of work pass holders [2], including their dependents, for those providing essential services, such as in healthcare and transport.
以下、意訳。
3月23日23時59分より、すべての短期ビザ(出発地に関わらず)による入国またはトランジットは許可されない。MOMのみ就業許可者の入国または再入国を許可できる(ただし、入国前にMOMから入国に際して認可を取得する必要がある)。
短期ビザには商業ビザなども含まれるため、就業許可(シンガポール国民と永住許可者を除けば)以外の入国はできなくなる。
5.As previously announced, all Singapore Citizens, Permanent Residents and Long Term Pass holders [3] returning to Singapore will be issued a 14-day SHN. [4] Persons under SHN must remain in their place of residence at all times.
ただし、入国した場合でも14日間はSHN(自宅待機命令)の対象となる。こちらも出発地に関わらずすべてSHN対象となるため要注意である。
先週からASEAN地域およびヨーロッパからの入国についてSHNの対象となる旨を発表しており、各航空会社が対応していた。
そのため、事実上観光でのシンガポール訪問はほぼできなくなっていたが、今回一律禁止となったことで人がさらに減るものを思われる。
セントーサ島のいま
実際、セントーサ島付近へ行ってみたところ、ご覧のとおり。
いつもであれば後ろに見えるUSS(ユニバーサル・スタジオ・シンガポール)を背景に観光客が撮影しているのだが…人っ子一人見かけない。
フェリー乗り場にも人影はなく…、地元の人が日向ぼっこしているくらいである。ゴンドラ自体は稼働しているのだが、人影がやはりない。ううむ…。
一方でいいことも起きている。マスクや消毒液を買い占める中華系観光客が消えたことで、これらがシンガポール国内に出回り始めているのだ。
このマスクと消毒液はViVo Cityにあった雑貨屋。ほかの場所でもぼちぼち出てきているので、足りない方はぜひ調達してみてはいかがだろうか。
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