シンガポールでは、Circuit Breaker(CB)前と後でいろいろ街の様子や生活のあり方が変わってきている。小ネタをいくつか集めたのでご紹介。
デリバリーへの配慮がはじまった
CB前からシンガポールではGrab Food(アメリカのUber Eatsや中国の百度外送)のデリバリーサービスがあった。しかし、単にTake Awayする人が購入者本人なのか、代行者なのか程度の差であった。
第三者が配送すると、なにが起きるのか?
たとえば、セットメニューに飲み物が入っていると高確率(経験上3回に1回)は高確率でこぼれていたり、ハンバーガーなどが圧縮されるなど悲劇をあげると枚挙にいとまがない。
しかし、CB中は食べることくらいしか変化がないこと、デリバリー費を払う割には雑であること等々からクレームが殺到したのだろう。提供する飲食店側に変化が見られる。
開封対策が施された
日本では考えづらいが、海外のTake Awayは店舗で提供するものを単に袋詰していただけだった。つまり、開口部が丸見えだったのだ。都市伝説的にデリバリー頼むとピザが減ったり、ポテトが食べられる等々をよく目にする。
そんな不安に対応するため、Starbuckやマクドナルドではパッキングした旨のシールが施されるようになった。
マクドナルドも同様の処置をしている。このシール、無理に開けようとすると途中から裂けてしまうため、開封をしようとしたのかどうか含めてわかるようになっている。
マクドナルドの場合、これに加えて個別の紙袋についてもシールが貼ってあり、入念な対策がされている。
写真の場合、ハッシュドポテトが入っているのだが、これを包んだ紙袋自体に開封できないように貼られていた。
圧縮対策
開封は都市伝説レベルとしても、難しいのは、柔らかい食べ物が搬送途中に寄って、圧縮されてしまう事態である。ここらへんをうまく対処しようとしているのが、モスバーガ。
写真のようにバーガーを紙の入れ物に入れて圧縮されないようにセパレートを試みている。この入れ物を開けると、中にバーガーが収められている。
シールにしても、紙容器にしてもコストを押し上げる上に、オペレーションが煩雑化するので、飲食業界にとっては悩ましい問題であることは間違いない。
温度管理や出荷記録
これらに加えてローカルのレストランでは、温度管理や出荷記録などを残して顧客側に提供しているところもある。たとえばこちらのお弁当では、調理時に日付と時刻を出力してパッキングを行っている。
これに加えて、配送時にどの程度の温度だったのか、誰が担当したのかなどを記載したカードが添付されていた。
ここまでやると涙ぐましい努力としか言いようがない。
飲み物こぼれ対策
冒頭で言及した飲み物こぼれ対策についても、いくつかの店舗は対策を施しはじめた。たとえばこちらのコーヒーショップの場合、このようにサランラップでぐるぐる巻されていた。
このこぼれ防止対策、実は2重で施されていて外のキャップを保護している部分を外すと中にもう1度保護がされていた。
内側と外側でそれぞれ保護しているのでこぼれることはないと言うわけだ。
CBが解除されてフェーズ2となりイートインができるようになったが、多くの企業ではWFH(Work from Home)が続けられており、今後もデリバリーに対する需要はある程度続くだろう。デリバリー技術がどのように発展するのか期待したい。
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